10 自由診療における経費率の検討

今回は, 当院で行っている自費治療のうち検査も含め, Denture, Distal spring等7種類のものを選び, それぞれにおいて, 収入から材料費, 人件費を合計した経費を減じたものを利益として算出し, 利益率を比較するため, 予約1時間あたりの利益とドクター1時間あたりの利益を求め, 保険診療でのものと比較検討致しました. 結果:自費治療は, 相対的に, 保険治療の2倍以上の利益率である事がわかった. また, 自費治療の費用を決定する際には, このようなデータを作成する事が有効だと分かった. 今後の日本の小児歯科界で自費のものを保険に導入するのがいいのか, それとも保険から外していくのがいいのか, 考える上での判断材料の1つになればと考えている.