一般11 本学小児歯科の定期診査時における写真の利用方法・効果について
目的:本学小児歯科では平成14年から口腔内写真を患児および保護者に提供してブラッシング指導の効果を維持, 継続させている. 今回, 患児の保護者と歯科衛生士を対象として, 口腔内写真ファイルの活用方法に関するアンケート調査を実施したので報告する. 写真の作成方法と活用方法:患児の染め出し後の口腔内写真, ブラッシング状況の口腔内写真および顔写真を撮影し, PCによりファイルを作成する. プリントアウト後, 指導内容を記入し写真ファイルを作成した. 写真ファイルは「保護者への口腔内状況と指導内容の説明」「家庭での振り返りシート」「次回の指導時の復習シート」として活用している. アンケート調査方法...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2009, Vol.47 (1), p.153-154 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:本学小児歯科では平成14年から口腔内写真を患児および保護者に提供してブラッシング指導の効果を維持, 継続させている. 今回, 患児の保護者と歯科衛生士を対象として, 口腔内写真ファイルの活用方法に関するアンケート調査を実施したので報告する. 写真の作成方法と活用方法:患児の染め出し後の口腔内写真, ブラッシング状況の口腔内写真および顔写真を撮影し, PCによりファイルを作成する. プリントアウト後, 指導内容を記入し写真ファイルを作成した. 写真ファイルは「保護者への口腔内状況と指導内容の説明」「家庭での振り返りシート」「次回の指導時の復習シート」として活用している. アンケート調査方法:継続して写真を提供している保護者28人を対象に「お渡ししている写真について」のアンケートを平成20年6月から開始した. 歯科衛生士には「写真の作成および効果について」のアンケートを行った. 結果:写真がブラッシングの参考になりましたかという質問に「参考になった」と回答した保護者は93%であった. 写真の保管状況は「全てとってある」と回答した者は93%であった. 保管方法は「バインダーにとじて保管する」が, 64%であった. 次回の定期診査までに保護者が写真を見る回数は「たまに見る」が61%で, 小児においては60%であった. 定期診査に写真を利用することで得られた効果は, 「説明時に部位や磨き方などの説明がしやすい」「指導の復習に役立っている」という回答が歯科衛生士より得られた. 考察:アンケート結果から, 写真は家庭での参考になり, 保管状況も良いことがわかった. また, 写真があることで, TBI後の保護者への説明時にも役立ち, 口腔内状況の把握がしやすくなるという結果が得られた. 今後は1より効果的に写真ファイルを作成できるよう検討したいと考えている. |
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ISSN: | 0583-1199 |