小児歯科医療の現状と問題点について: 小児歯科専門医へのアンケート調査結果から
小児歯科医療の現状と問題点を探るために,日本小児歯科学会会員で,小児歯科専門医956名にアンケート調査を行った。回収された455名の回答によれば,小児歯科専門医の小児歯科医療への現状認識は以下のようであった。 1. 小児歯科専門医の約70%は小児歯科単独標榜の専門医の必要性を感じているが,現在の経済的な状況からは矯正歯科,一般歯科との併科での診療体制でないと成り立っていかないと考えていた。 2. 小児歯科専門医の約60%は,小児の歯と口の形態や機能の成長育成のため小児歯科の役割が増加していくと考えていた。 3. 現在の歯科診療報酬制度は,小児歯科を主体としている診療所にとっては経営的に困難な方...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2009/03/25, Vol.47(1), pp.51-58 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児歯科医療の現状と問題点を探るために,日本小児歯科学会会員で,小児歯科専門医956名にアンケート調査を行った。回収された455名の回答によれば,小児歯科専門医の小児歯科医療への現状認識は以下のようであった。 1. 小児歯科専門医の約70%は小児歯科単独標榜の専門医の必要性を感じているが,現在の経済的な状況からは矯正歯科,一般歯科との併科での診療体制でないと成り立っていかないと考えていた。 2. 小児歯科専門医の約60%は,小児の歯と口の形態や機能の成長育成のため小児歯科の役割が増加していくと考えていた。 3. 現在の歯科診療報酬制度は,小児歯科を主体としている診療所にとっては経営的に困難な方向性を示しており,小児歯科専門医は,日本における小児歯科医療の将来に憂慮を感じていた。 4. 小児歯科専門医の約90%は,患者の来院回数,来院費用の負担軽減の観点から,健康保険で行う歯科治療と自費で行う咬合誘導治療が同日算定できることを望んでいた。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd.47.1_51 |