P-19 当院定期健診受診者の調査研究 2. 小児本人に答えてもらう生活習慣支援
緒言:当院では, 口を通して健康を目指す事を目的に定期健診を行っている. その一環として生活習慣支援を実施している. 以前は指導者が1日の生活習慣を問診し, 問題点を見つけ改善策をアドバイスする指導型だった. しかし, 2000年から支援型に変革したことにより, 児の持っている様々な力を発見できたので報告した. 対象・方法:2006年1~12月に定期健診を受診した3~12歳児368名を3~6歳(就学前)109名, 7~9歳(小学校低学年)124名, 10~12歳(小学校高学年)135名の3群に分け生活習慣支援についての調査を行った. それぞれの群で特徴的な症例を1例ずつ紹介した. 結果:・就学...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2008, Vol.46 (1), p.85-85 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言:当院では, 口を通して健康を目指す事を目的に定期健診を行っている. その一環として生活習慣支援を実施している. 以前は指導者が1日の生活習慣を問診し, 問題点を見つけ改善策をアドバイスする指導型だった. しかし, 2000年から支援型に変革したことにより, 児の持っている様々な力を発見できたので報告した. 対象・方法:2006年1~12月に定期健診を受診した3~12歳児368名を3~6歳(就学前)109名, 7~9歳(小学校低学年)124名, 10~12歳(小学校高学年)135名の3群に分け生活習慣支援についての調査を行った. それぞれの群で特徴的な症例を1例ずつ紹介した. 結果:・就学前児の訴えは少なく, 保護者の訴えが多いことがわかった. ・低学年児では本人からの訴えが現れ始め, 解決策を自ら導き出すことができる傾向が認められた. ・高学年児では本人の訴えが保護者より多くあることがわかった. また解決策を考える力もあるが, 訴えの内容によっては改善することが困難な環境に置かれていることがわかった. 結語:これまで小児歯科医療の場では, 保護者に対し生活習慣指導を行ってきた. しかし支援型にすることにより, 児本人が自ら問題点を抽出し, 解決する力が育まれると考えられた. さらに, 年代により改善が困難な場合があるものの, 継続した支援型は生活習慣の改善が効果的に行えると思われた. すなわち小児歯科医療者は, 児が自ら考え, 解決する力を引き出せるように, 支援を行うことが重要と考える. |
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ISSN: | 0583-1199 |