1 当院における低出生体重児の哺乳指導
目的:平成11年9月に摂食・嚥下機能障害外来を立ち上げてから平成16年7月までに哺乳障害を主訴としたNICU患者2例については平成16年度の当地方会において報告した. 今回平成17年からのNICUでの経口栄養摂取・哺乳に関する取り組みを報告する. 対象と方法:平成17年12月から平成18年3月に当科へ哺乳指導依頼のあった6名を対象とし, ビン哺乳開始, 経口哺乳確立の時期と体重を調査した. 結果:6名の出生日数は28週1日から31週5日で平均30週3日であった. 出生時体重は956gから1832gで平均1426gであった. 当科初診時は33週2日から39週6日で平均35週4日, 体重は1464...
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Veröffentlicht in: | 日本歯科学雑誌 2007, Vol.45 (1), p.154-154 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:平成11年9月に摂食・嚥下機能障害外来を立ち上げてから平成16年7月までに哺乳障害を主訴としたNICU患者2例については平成16年度の当地方会において報告した. 今回平成17年からのNICUでの経口栄養摂取・哺乳に関する取り組みを報告する. 対象と方法:平成17年12月から平成18年3月に当科へ哺乳指導依頼のあった6名を対象とし, ビン哺乳開始, 経口哺乳確立の時期と体重を調査した. 結果:6名の出生日数は28週1日から31週5日で平均30週3日であった. 出生時体重は956gから1832gで平均1426gであった. 当科初診時は33週2日から39週6日で平均35週4日, 体重は1464gから1944gで平均1668gであった. ビン哺乳開始時は34週5日から39週6日で平均36週3日, 体重は1620gから2050gで平均1804gであった. 完全経口摂取(経管注入中止)時は36週0日から40週0日で平均37週1日, 体重は1660gから2160gで平均1996gであった. 考察:平成17年12月より, NICUにおいて, 早産児・低出生体重児の経口哺乳に関して, 口腔外科へ哺乳指導依頼を行う方針がなされた. それまでは35週以降, 1800g以上で主治医の許可のもと看護師判断で哺乳訓練を実施していたが, 評価・対応は統一されていなかった. 口腔外科介入開始後は既存の哺乳プロトコールを使用し, 勉強会の開催, 看護師へのアンケート実施を行い, 看護師の哺乳の知識・対応の向上・統一を図った. さらに対象児の評価・指導, 看護師へのアンケート結果などから, 当院独自のプロトコールを作成し, さらに問題のある場合の対応シート, 哺乳マッサージマニュアルも作成した. 現在新プロトコールにて35週以前, 1800g以下の児も哺乳評価・指導を開始できるようになり, 看護師の不安や疑問は軽減され, 評価対応も統一されてきた. 今後さらにマッサージ実施やプロトコールの再評価を行い, 児の早期経口哺乳確立に寄与していきたい. |
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ISSN: | 0583-1199 |