本学小児歯科外来患者の実態調査: 心身障害児(者)の実態調査(平成9年~13年)
本学歯科病院小児歯科では,開設以来,健常児とともに心身障害児に対しても口腔の健康管理を主体に歯科治療を行ってきた。 今回,平成9年から13年までの5年間に来院した心身障害児についてその実態調査を行った。 5年間に来院した心身障害児は1,010名で,総初診患者数の24.9%であった。 主な障害の内訳は,運動・知能障害が23.7%,内科的疾患が7.7%,アレルギー・呼吸器疾患が10.0%,唇顎口蓋裂が58.6%であった。 初診時平均年齢は4歳5か月であり,そのうち1,2歳の低年齢児が53.5%を占めていた。 地域別来院状況では,唇顎口蓋裂児においては,遠方からの来院が44.6%と多く,それ以外の障...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2006/06/25, Vol.44(3), pp.403-408 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本学歯科病院小児歯科では,開設以来,健常児とともに心身障害児に対しても口腔の健康管理を主体に歯科治療を行ってきた。 今回,平成9年から13年までの5年間に来院した心身障害児についてその実態調査を行った。 5年間に来院した心身障害児は1,010名で,総初診患者数の24.9%であった。 主な障害の内訳は,運動・知能障害が23.7%,内科的疾患が7.7%,アレルギー・呼吸器疾患が10.0%,唇顎口蓋裂が58.6%であった。 初診時平均年齢は4歳5か月であり,そのうち1,2歳の低年齢児が53.5%を占めていた。 地域別来院状況では,唇顎口蓋裂児においては,遠方からの来院が44.6%と多く,それ以外の障害児においては,周辺地区(大田区,品川区,目黒区,世田谷区)からの来院が77.0%であった。 唇顎口蓋裂児を除く障害児の主訴については重複回答ではあるが,齲蝕が320名と最も多く,次いで歯並びが75名,検診が57名,外傷が40名,摂食障害34名,その他が41名であった。 診療形態については外来治療95.1%,全身麻酔下治療4.9%であった。 齲蝕罹患状況については,全身麻酔下治療を選択した患児の未処置歯数は外来治療を選択した患児と比較して多かったが,処置歯数に関しては大きな差は認められなかった。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.44.3_403 |