P-18 夜間・休日救急外来を持つ診療所における小児初診患者の実態調査
「目的」:当院は, 夜間・休日も当直医が急患対応を行っている. 小児急患はその一割強で, その後, 演者が担当する小児歯科外来で治療継続する例も多いため, その実態を把握し診療の一助とすべく調査を行った. 「方法」:対象は過去3年間(2001.4.1-2004.3.31)の16歳未満の当院初診者で, 1.6歳・3歳児検診受診と, 他の医療機関から紹介された心身障害児, および問診票の不備を除いた688名. これを, 当院診療時間内(月~土 9:00-21:00)の初診者422名(日中群)と, 時間外の初診者266名(夜間休日群)の2群に分け, 男女比, 年齢分布, 主訴を比較した(x二乗検定)...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2005, Vol.43 (1), p.172-172 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」:当院は, 夜間・休日も当直医が急患対応を行っている. 小児急患はその一割強で, その後, 演者が担当する小児歯科外来で治療継続する例も多いため, その実態を把握し診療の一助とすべく調査を行った. 「方法」:対象は過去3年間(2001.4.1-2004.3.31)の16歳未満の当院初診者で, 1.6歳・3歳児検診受診と, 他の医療機関から紹介された心身障害児, および問診票の不備を除いた688名. これを, 当院診療時間内(月~土 9:00-21:00)の初診者422名(日中群)と, 時間外の初診者266名(夜間休日群)の2群に分け, 男女比, 年齢分布, 主訴を比較した(x二乗検定). また, 初診時口腔内診査記録が得られた児について, 齲蝕罹患状況を調査した. 「結果」:男女比:男児は日中群51.9%, 夜間休日群57.9%. 後者により男児が多かった. 「初診時年齢」:平均年齢は日中群6.4歳, 夜間休日群6.3歳. 両群とも年齢範囲は0~15歳で5歳をピークに同じような分布だが, 日中群では, 2-3歳の受診が多く, 夜間休日群では, 12歳以上の受診が少なかった(有意差あり). 「初診時主訴」:両群とも齲蝕が最も多く, 60%を超えた. 外傷の割合は夜間休日群(19.2%)の方が日中群(9.2%)より多かった(有意差あり). 「齲蝕罹患状況」:初診時口腔内診査記録のある日中群388人, 夜間休日群71人に対し, 母数の多かった3-6歳についてdft指数を, 3-8歳についてDMFT指数を比較した. 3-6歳全体のdft指数は夜間休日群(9.33)>日中群(8.55)だが, 年齢毎では日中群のほうが大きい年齢もあった. DMFT指数も年齢毎のバラつきがあり, 全体では日中群が大きかった. 群間差は出ないが, 齲歯数は全国平均より相当多く, 重症齲蝕児の多い集団と言える. 外傷での夜間救急受診はやむを得ないが, 齲蝕での夜聞の救急治療が減らせるよう, 取り組んでいきたい. |
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ISSN: | 0583-1199 |