P-1 レーザーの子供歯科への応用‐齲蝕予防処置を中心として
「はじめに」:齲蝕は歯周病と同じようにバイオフィルム感染症であるため, 齲蝕予防には医院での定期的管理および支援が必要である. 医院で可能なこれまでの齲蝕予防の支援手段は, 保健指導, シーラント, フッ素塗布などがあるものの, 従来の手段では十分対応できない場合もあった. しかし, レーザーによる齲蝕予防はこれまで対応できなかった部分に有効である1). そこで, 今回齲蝕予防処置を中心としてレーザーの使用方法および問題点を症例を通して提示した. 「当医院の成長発達に沿ったレーザーを使用した齲蝕予防」:1. 乳歯列期:乳臼歯隣接面照射. 2. 永久前歯交換期:放出途中の第一大臼歯咬合面照射....
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2005, Vol.43 (1), p.164-165 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」:齲蝕は歯周病と同じようにバイオフィルム感染症であるため, 齲蝕予防には医院での定期的管理および支援が必要である. 医院で可能なこれまでの齲蝕予防の支援手段は, 保健指導, シーラント, フッ素塗布などがあるものの, 従来の手段では十分対応できない場合もあった. しかし, レーザーによる齲蝕予防はこれまで対応できなかった部分に有効である1). そこで, 今回齲蝕予防処置を中心としてレーザーの使用方法および問題点を症例を通して提示した. 「当医院の成長発達に沿ったレーザーを使用した齲蝕予防」:1. 乳歯列期:乳臼歯隣接面照射. 2. 永久前歯交換期:放出途中の第一大臼歯咬合面照射. 永久前歯舌側裂溝齲蝕予防(レーザー歯肉切除および裂溝照射). 3. 側方歯群交換期:萌出途中の側方歯咬合面照射. 隣接面照射. 4. 永久歯列期:思春期齲蝕(脱灰部の再石灰化). 萌出途中の第二大臼歯咬合面照射. 「症例」:『症例1』5歳男児:乳臼歯隣接面齲蝕予防としてレーザーを用いた症例. 『症例2』8歳女児:萌出途中の第一大臼歯の齲蝕予防を行った症例. 『症例3』14歳男児:思春期齲蝕において隣接面, 歯頸部にレーザーを用いた症例. 「まとめ」:レーザーを齲蝕予防に使用することで, これまで十分対応できなかった部分の齲蝕予防に有効性が認められた. 「参考文献」:1)浜田晶子他:成育歯科医療を進めるためのレーザーの活用, 小児歯科臨床, 9(5):47-58, 2004. |
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ISSN: | 0583-1199 |