10 レーザーの子ども歯科への応用‐歯周疾患予防支援を中山として

「はじめに」:歯周病予防は成人期を対象としたものが大部分で, これまで小児期における歯周病予防の支援はほとんど行われていない. しかし, 歯周病は齲蝕と同様にバイオフィルム感染症で, さらに生活習慣病であることから, 予防学的には小児期からの予防的導入が必要である. また, 歯周病予防対策は, 生活保健指導, TBI, PMTCなどの支援が一般的であるが, 炎症を呈している歯肉ポケット内にレーザー照射すると歯肉炎の改善を促進する効果があることから, レーザーは歯周病の予防的導入へのモチベーションには有効である. そこで, 今回, 小児期における歯周疾患予防処置を中心にレーザーの使用方法および問...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2005, Vol.43 (1), p.160-160
Hauptverfasser: 石丸知絵, 大森佳奈, 宮本茂広, 浜田晶子, 大野秀夫, 田中克明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「はじめに」:歯周病予防は成人期を対象としたものが大部分で, これまで小児期における歯周病予防の支援はほとんど行われていない. しかし, 歯周病は齲蝕と同様にバイオフィルム感染症で, さらに生活習慣病であることから, 予防学的には小児期からの予防的導入が必要である. また, 歯周病予防対策は, 生活保健指導, TBI, PMTCなどの支援が一般的であるが, 炎症を呈している歯肉ポケット内にレーザー照射すると歯肉炎の改善を促進する効果があることから, レーザーは歯周病の予防的導入へのモチベーションには有効である. そこで, 今回, 小児期における歯周疾患予防処置を中心にレーザーの使用方法および問題点を症例を通して発表した. 「当医院の成長発育に沿った歯周疾患予防とレーザー応用」:1 乳歯列期 (1)歯肉炎対策 レーザーの危険性を考えて, 使用していない 2 混合歯列期 (1)歯肉炎対策 (2)歯石対策 生活保健指導, TBI, PMTCなどの支援を行う. 歯肉炎を呈している場合, 歯肉ポケット肉にレーザーを照射する. 3 永久歯列期‐思春期歯肉炎 (1)歯肉炎対策 (2)歯周病対策 (3)歯石対策 支援内容は混合歯列期とほとんど同じであるか, 思春期はその個体の歯周病に対するリスクを表現する時期であるので, 歯周病の予防的導入へのモチベーションと位置づけている. 「症例」:『症例1』9歳男児:混合歯列期歯肉炎に対してレーザーを用いた症例 『症例2』14歳男児:思春期歯肉炎に対してレーザーを用いた症例 「まとめ」:子どもの歯肉炎を早期に治癒可能なレーザーの歯肉ポケット肉照射は, 小児期の歯周疾患の予防導入へのモチベーションには非常に有効な手段と考えられた.
ISSN:0583-1199