小児の口唇閉鎖力に関する研究: 第2報咬合状態との関係
小児期における口唇閉鎖力の経年的変化と咬合との関係を調査することを目的に,Hellmanの歯齢IIA期からIVA期までの保育園児および児童を対象に咬合診査を行い,正常咬合,開咬,上顎前突,反対咬合,過蓋咬合および叢生の計560名の口唇閉鎖力を測定した。 1.口唇閉鎖力は,Hellmanの歯齢と咬合状態ともに影響しているが,咬合状態因子の寄与率は10.0%と小さかった。 2.口唇閉鎖力は,歯齢とともに高くなった。 3.開咬者と上顎前突者の口唇閉鎖力は,他の咬合状態と比較してIIIA期以降低かった。 4.開咬者は,IIIA期以降口唇閉鎖力の上昇があまりみられなかった。 5.永久切歯交換期から口腔周...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2004/06/25, Vol.42(3), pp.441-446 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児期における口唇閉鎖力の経年的変化と咬合との関係を調査することを目的に,Hellmanの歯齢IIA期からIVA期までの保育園児および児童を対象に咬合診査を行い,正常咬合,開咬,上顎前突,反対咬合,過蓋咬合および叢生の計560名の口唇閉鎖力を測定した。 1.口唇閉鎖力は,Hellmanの歯齢と咬合状態ともに影響しているが,咬合状態因子の寄与率は10.0%と小さかった。 2.口唇閉鎖力は,歯齢とともに高くなった。 3.開咬者と上顎前突者の口唇閉鎖力は,他の咬合状態と比較してIIIA期以降低かった。 4.開咬者は,IIIA期以降口唇閉鎖力の上昇があまりみられなかった。 5.永久切歯交換期から口腔周囲筋の機能と歯列の形態との関係が顕著に現れた。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.42.3_441 |