17 松山市における乳幼児歯科保健対策~子どものための歯科相談事業を通して
「はじめに」:松山市では, 乳幼児の歯科保健対策として, 平成10年度より6か月から4歳未満を対象に「子どものための歯科相談」を開始した. これは, 歯科保健知識の普及徹底を図り, 歯みがきや食習慣などの基本的な歯科保健習慣を身につけることを目的としており, 歯科健康診査・保健指導・齲蝕予防処置・初回時には実態調査・現状把握のためのアンケート調査を実施している. 今回は, 平成14年度初回参加者アンケート状況について報告する. 「アンケート概要」:参加数2,076名中初診561名に生活習慣や間食状況・歯みがき状況等についてアンケート調査を実施した. 「結果・考察」:「授乳状況」は, 母乳より哺...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2004, Vol.42 (1), p.161-162 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」:松山市では, 乳幼児の歯科保健対策として, 平成10年度より6か月から4歳未満を対象に「子どものための歯科相談」を開始した. これは, 歯科保健知識の普及徹底を図り, 歯みがきや食習慣などの基本的な歯科保健習慣を身につけることを目的としており, 歯科健康診査・保健指導・齲蝕予防処置・初回時には実態調査・現状把握のためのアンケート調査を実施している. 今回は, 平成14年度初回参加者アンケート状況について報告する. 「アンケート概要」:参加数2,076名中初診561名に生活習慣や間食状況・歯みがき状況等についてアンケート調査を実施した. 「結果・考察」:「授乳状況」は, 母乳より哺乳瓶を長く使用していた. これは, 年齢が高くなるにつれ, 哺乳瓶でミルク以外の飲み物を飲ませていると思われた. 「1日の歯みがき回数」は, 未記入の者を除き0回と答えた0~1歳児約3%, 1~2歳児約1%であった. 「仕上げみがきをまだはじめていない」は, 0~1歳児約50%, 1~2歳児約10%であったことから, 歯みがきに対する認識はあるものの, 低年齢では仕上げみがきの必要性を感じていないと思われた. 「間食状況」は, どの年齢も半数以上が与え方や回数を決めていた. 「与える回数の一番多いおやつ」は, どの年代も果物であるが, 年齢が高くなるにつれ, あめ・チョコ・ガム等の砂糖菓子や甘味食品が増加していた. 幼児期の歯科保健指導は, 幼児期のみならず成人した後の歯の健康にも影響を及ぼすこととなるため, 生活環境・生活行動等の問題点を把握し, 適切な保健指導を行っていかなければならない. そのためにも, アンケート項目やアンケート時期, 指導方法や効果の評価等見直しが必要であると思われた. |
---|---|
ISSN: | 0583-1199 |