P-12 授乳期の小児におけるLactobacillus菌群の歯面への付着能

「緒言」:本研究は, 授乳期の小児の口腔内におけるLactobacilliの齲蝕原性を明らかにすることを目的とし, 小児の唾液から分離されたLactobacillus属の4菌種7菌株を試料とし, hydroxyapatite beads(HA)を歯面にみたて, skim milkおよび唾液で処理したHA(mix-HA), skim milkのみで処理したHA(milk-HA)ならびに唾液のみで処理したHA(s-HA)に対し, 付着能を有する菌株を検索した. 「材料および方法」:菌株には, 小児の唾液から分離されたLactobacillus(L.)属の4菌種7菌株とControlとしてMSの1菌...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2004, Vol.42 (1), p.137-137
Hauptverfasser: 坂部留可, 新国七生子, 小野寺妃枝子, 吉田昌史, 坂部潤, 菊池元宏, 中島一郎, 赤坂守人, 田中一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」:本研究は, 授乳期の小児の口腔内におけるLactobacilliの齲蝕原性を明らかにすることを目的とし, 小児の唾液から分離されたLactobacillus属の4菌種7菌株を試料とし, hydroxyapatite beads(HA)を歯面にみたて, skim milkおよび唾液で処理したHA(mix-HA), skim milkのみで処理したHA(milk-HA)ならびに唾液のみで処理したHA(s-HA)に対し, 付着能を有する菌株を検索した. 「材料および方法」:菌株には, 小児の唾液から分離されたLactobacillus(L.)属の4菌種7菌株とControlとしてMSの1菌株をそれぞれRI標識して使用し, mix-HA, milk-HA, s-HAへの菌株の付着率を測定した. そして, MSのs-HAへの付着率を基準値とし, この値より高い付着率を示す場合を付着能を有すると判定した. さらに, 付着能を有した菌株について, 7名の提供者の唾液で処理したs-HAに対する付着率も測定した. この場合, controlとしてBSAで処理したHA(BSA-HA)を用いた. 「結果」:3種類のHAに対してSMの付着率3・45%以上の付着率を示す菌株は, L. paracasei JCM 1133株のみであり, すべてのペリクルに対して付着能を有することが示された. さらに, 7名の提供者の唾液で処理したs-HAに対するL. paracasei JCM 1133株の付着率とPBSに懸濁したL. paracasei JCM 1133株のBSA-HAに対する付着率(0.76%)との間には, 有意差が認められた(p
ISSN:0583-1199