下顎歯列弓のディスクレパンシーと顎顔面形態との関係
永久歯列期における叢生の顎顔面形態の偏位,ならびにその偏位と下顎歯列弓のディスクレパンシーとの関係を究明し,混合歯列期における叢生の治療目標を確立することを目的として,本研究を行った。 症例は下顎左右第三大臼歯を有するHellmanの歯齢IVA,AngleI級女子叢生20例(平均年齢17歳8か月,叢生群)である。資料は叢生群の側面,正面および左右45゜ 斜位頭部エックス線規格写真,ならびに下顎歯列模型である。 叢生群では頭蓋底角と下顎角の狭小,下顎枝高の短小,下顎骨の前方および上方偏位,犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯の近心傾斜,犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯の低位が確認された。叢生群の...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2003/12/25, Vol.41(5), pp.813-822 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 永久歯列期における叢生の顎顔面形態の偏位,ならびにその偏位と下顎歯列弓のディスクレパンシーとの関係を究明し,混合歯列期における叢生の治療目標を確立することを目的として,本研究を行った。 症例は下顎左右第三大臼歯を有するHellmanの歯齢IVA,AngleI級女子叢生20例(平均年齢17歳8か月,叢生群)である。資料は叢生群の側面,正面および左右45゜ 斜位頭部エックス線規格写真,ならびに下顎歯列模型である。 叢生群では頭蓋底角と下顎角の狭小,下顎枝高の短小,下顎骨の前方および上方偏位,犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯の近心傾斜,犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯の低位が確認された。叢生群のアンテリオールディスクレパンシーは犬歯の近心傾斜と高位,第二大臼歯の遠心傾斜と相関があり,ポステリオールディスクレパンシーは第二小臼歯と第一大臼歯の遠心傾斜と相関があった。この形態的偏位の抑制が混合歯列期における叢生の治療目標である。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.41.5_813 |