20 「チューチュー友の会」における小児歯科臨床アンケート『第3報』‐診療編
抜去乳歯容器「チューチュー」購入医院229軒を対象に小児歯科臨床におけるアンケート調査を行った. 対象を標榜科別に『A』小児歯科, 『B』小児・矯正歯科, 『C』一般・小児・矯正歯科, 『D』一般歯科とに分類して集計し, その結果日常の小児歯科臨床の参考になる知見を得たので報告する. ‐第3報‐ではを中心に(1)「レストレーナー保有率, 使用頻度」, (2)「母子分離」, (3)「小児の伝達麻酔」, (4)「乳歯インレー」, (5)「乳歯の生活歯髄切断法」, (6)「乳歯の根管充填剤の種類」, (7)「弗化物のイオン導入法」について考察した. (1)では, 『D』でも26%の設置率というのは,...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2003, Vol.41 (3), p.641-642 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 抜去乳歯容器「チューチュー」購入医院229軒を対象に小児歯科臨床におけるアンケート調査を行った. 対象を標榜科別に『A』小児歯科, 『B』小児・矯正歯科, 『C』一般・小児・矯正歯科, 『D』一般歯科とに分類して集計し, その結果日常の小児歯科臨床の参考になる知見を得たので報告する. ‐第3報‐ではを中心に(1)「レストレーナー保有率, 使用頻度」, (2)「母子分離」, (3)「小児の伝達麻酔」, (4)「乳歯インレー」, (5)「乳歯の生活歯髄切断法」, (6)「乳歯の根管充填剤の種類」, (7)「弗化物のイオン導入法」について考察した. (1)では, 『D』でも26%の設置率というのは, 近年の小児診療のウェートの高さの表れだと思われる. レストレーナーの使用の是非は問題視されることも多々あるが, 有効な器具として依然必要とされている. (2)では, 「母子分離」は患児の自立を促し, 保護者の不要な介入を防ぎ, 術者が治療に専念できるのに有効な手段とされているが, 『A』では33%でしか実施されていない. 近年, 患者数, 診療時間に余裕が生じ, 治療と平行した種々説明が行われているものと考えられる. (3)は「小児歯科」で最も低い数値を示し, これは患児平均年齢も低く, 齲蝕の軽症化, 術後の咬傷問題などが考えられる. (4)は, 『A』『B』では5%以下, 『C』『D』では40%前後と数値に大きな差がある. これは日々の臨床における印象・技工操作といった診療体系の相違に起因するとも考えられる. (5)では, 「する・しない」が全科を通じてほぼ二分化され, 今なお術式が統一・画一化されていない現状がうかがえる. (6)では, ダイレクトデリバリーシステムの薬剤が多く, 小児診療での易操作性がその理由の一つとも考えられる. (7)は, 『A』では極端に少なく, 他科では予防処置法の一環として少なからず活用されているようだ. |
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ISSN: | 0583-1199 |