P-2 反復唾液嚥下テスト(RSST)による小児の嚥下機能評価‐第1報 小学生を対象とした調査
「目的」:近年, 摂食・嚥下について種々の研究がなされ注目を浴びている. 小児歯科領域においても嚥下動作が未熟な小児をしばしば認める. しかしながら, 乳幼児期における摂食・嚥下に関する報告は多くされているが, 学童期における小児へのものは少ない. そこで今回, 機能的嚥下障害をみるスクリーニングテストとして最も簡易に, かつ短時間で安全に行える検査である反復唾液嚥下テスト(以下RSST)を応用した. 学童期における小児の嚥下機能の成長発達を数量化することにより, 嚥下機能獲得の一つの指標になり得るかを検討し, いくつかの知見を得たので報告する. 「方法」:対象は名古屋市内の小学校に通学する児...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2003, Vol.41 (3), p.629-629 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「目的」:近年, 摂食・嚥下について種々の研究がなされ注目を浴びている. 小児歯科領域においても嚥下動作が未熟な小児をしばしば認める. しかしながら, 乳幼児期における摂食・嚥下に関する報告は多くされているが, 学童期における小児へのものは少ない. そこで今回, 機能的嚥下障害をみるスクリーニングテストとして最も簡易に, かつ短時間で安全に行える検査である反復唾液嚥下テスト(以下RSST)を応用した. 学童期における小児の嚥下機能の成長発達を数量化することにより, 嚥下機能獲得の一つの指標になり得るかを検討し, いくつかの知見を得たので報告する. 「方法」:対象は名古屋市内の小学校に通学する児童, 6歳から11歳(男子257名, 女子229名)とし, 年齢ごとのRSST回数の平均を男女別に比較した. なおRSSTは被検者を座位とし, 嚥下運動時に起きる喉頭挙上~下降運動を触診で確認し, 30秒間に起こる嚥下回数を計測した. 「結果」:RSST回数の平均は男子の一部を除き年齢とRSST回数が正比例の値を示した. 「結論」:小学生を対象とした調査にてRSST回数を測定した. その結果, RSSTは学童期における嚥下機能の発達診断の一助になると考える. |
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ISSN: | 0583-1199 |