上顎正中部に過剰歯がみられた一卵性双生児の2例

前歯部の精査を主訴として来院した男児双生児と,齲蝕治療を主訴として来院した女児双生児の上顎前歯部に,ともに過剰歯が認められた2例について,以下の所見を得た。 1.男児双生児には,それぞれ2歯ずつの過剰歯(兄に逆性1歯,順性1歯,弟に順性2歯)が認められた。 2.女児双生児には順性の過剰歯が,それぞれ1歯ずつ左右対称的に認められた。 3.摘出された過剰歯の形態は,兄弟の4歯の過剰歯のうち3歯は円錐形であったが,1歯は類切歯形であった。姉妹の過剰歯は両者とも蕾状であり,同胞問で形態的類似性が認められた。 4.過剰歯の成因には,遺伝的要因が強いと考えられた。...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2002/06/25, Vol.40(3), pp.557-564
Hauptverfasser: 國松, 明日香, 小笠原, 榮希, 石田, 万喜子, 渡辺, 滋子, 本川, 渉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:前歯部の精査を主訴として来院した男児双生児と,齲蝕治療を主訴として来院した女児双生児の上顎前歯部に,ともに過剰歯が認められた2例について,以下の所見を得た。 1.男児双生児には,それぞれ2歯ずつの過剰歯(兄に逆性1歯,順性1歯,弟に順性2歯)が認められた。 2.女児双生児には順性の過剰歯が,それぞれ1歯ずつ左右対称的に認められた。 3.摘出された過剰歯の形態は,兄弟の4歯の過剰歯のうち3歯は円錐形であったが,1歯は類切歯形であった。姉妹の過剰歯は両者とも蕾状であり,同胞問で形態的類似性が認められた。 4.過剰歯の成因には,遺伝的要因が強いと考えられた。
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.40.3_557