B-2 乳幼児期における生活習慣と唾液中ミュータンスレンサ球菌レベルとの関係

「目的」:乳幼児の齲蝕発症に関連するミュータンスレンサ球菌(以下MS)の感染は, 生後19から31か月の期間に起こりやすいとされ, これは齲蝕を予防するうえで重要な時期と考えられている. そこで今回, 乳幼児期の口腔に関する生活習慣と幼児期の唾液中MSの菌量レベルとの関係について調査したので報告する. 「対象および方法」:対象者は, 横浜市の某保育園の園児で, 1995年から1999年までの間に歯科検診およびアンケート調査を受けた2歳児のうち, 2年後の4歳の時点で歯科検診を受診した97名(男児53名, 女児44名)とした. 齲蝕の判定は, WHOの基準にしたがい一人の歯科医師で行った. MS...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2002, Vol.40 (1), p.212-212
Hauptverfasser: 内川喜盛, 濱田則子, 小方清和, 大出祥幸, 梅津糸由子, 池原美香, 柿沼さおり, 桜井史子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」:乳幼児の齲蝕発症に関連するミュータンスレンサ球菌(以下MS)の感染は, 生後19から31か月の期間に起こりやすいとされ, これは齲蝕を予防するうえで重要な時期と考えられている. そこで今回, 乳幼児期の口腔に関する生活習慣と幼児期の唾液中MSの菌量レベルとの関係について調査したので報告する. 「対象および方法」:対象者は, 横浜市の某保育園の園児で, 1995年から1999年までの間に歯科検診およびアンケート調査を受けた2歳児のうち, 2年後の4歳の時点で歯科検診を受診した97名(男児53名, 女児44名)とした. 齲蝕の判定は, WHOの基準にしたがい一人の歯科医師で行った. MSの菌量レベルの計測は, Dentocult SMを用い, 通法にしたがいScore 0から3までの4段階に判定した. アンケート調査は, 2歳時で行い, 母親の齲蝕罹患状況, 哺乳, 断乳時期, おしゃぶりの使用状況, 間食の頻度, 家庭における歯の刷掃状況, フッ素塗布状況などについて調査し, MSの菌量レベルとその関連性について明らかにした. MSと調査項目との関連はロジスティック回帰分析を用いて調べた. ロジスティック回帰分析においては, MS Score 0~1を“Score 0, 1”, “Score 2, 3”の2群に分け従属変数とし, アンケートの項目を変数としてオッズ比の推定を行った. 有意水準は, 5%とした. 「結果」:1. 対象児のdmfsの平均(±SD)は, 2歳時0.98±3.05, 4歳時4.77±9.22で増加が認められた. 2. 4歳時のMSの菌量レベルは, 2歳時と比べ有意に上昇を認めた(p
ISSN:0583-1199