P-15 学童のプラークコントロールに関与する因子の検討

「目的」:口腔保健にとって重要かつその動機づけがQOLを左右すると思われるプラークコントロールについて, 関連する因子を検討する目的で, 学童を対象に調査をおこなった. 「対象および方法」:福岡県内に在住する小学5年生および6年生187名を対象に質問票調査および口腔内診査をおこなった. 質問項目は, 8020運動をはじめとする口腔保健における知識に関するもの, 口腔保健に対する意識に関するもの, および口腔保健行動に関するものとした. プラークコントロールの評価はPlI (Plaque Index)を用いた. PlI=0群およびPlI>0群の2群に分けて, 各質問項目に関する比較検討をお...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2001, Vol.39 (3), p.793-793
Hauptverfasser: 内藤真理子, 木村光孝, 内藤徹, 日高理智, 牛島直文, 横田誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」:口腔保健にとって重要かつその動機づけがQOLを左右すると思われるプラークコントロールについて, 関連する因子を検討する目的で, 学童を対象に調査をおこなった. 「対象および方法」:福岡県内に在住する小学5年生および6年生187名を対象に質問票調査および口腔内診査をおこなった. 質問項目は, 8020運動をはじめとする口腔保健における知識に関するもの, 口腔保健に対する意識に関するもの, および口腔保健行動に関するものとした. プラークコントロールの評価はPlI (Plaque Index)を用いた. PlI=0群およびPlI>0群の2群に分けて, 各質問項目に関する比較検討をおこなった. 「結果および考察」:口腔保健知識に関して, PlI=0群は「8020運動という言葉を聞いたことがある」と回答した割合が, PlI>0群と比較して高く認められる傾向にあった. 口腔保健行動や意識に関して, 「夜いつも歯みがきをする」, 「口の中をよく鏡で見る」, 「口や歯の健康を守るために, 歯みがきを一生懸命にすることをいちばん心がけている」と回答した児童の割合が, PlI=0群に有意に高く認められた. 歯磨きに関する習慣や意識はPlIと緊密な関係を示したが, とくに年齢と性別を調整したロジスティック回帰分析により, 夜の歯みがき習慣を持たない場合にPlIが1以上となるオッズは2.96(95% CI 1.14-7.67)と著しく高く認められた. 以上の結果から, 直接的なブラッシング行動だけでなく, ブラッシング行動を誘発する口腔保健に対する知識や意識のレベルの高さもPlIに何らかの影響を及ぼすと考えられた.
ISSN:0583-1199