粉末食飼育が老化促進マウス(SAM P1)の成長・老化に及ぼす影響
離乳直後から固形飼料あるいは粉末飼料で飼育することが老化や寿命にどのような影響を及ぼすかを老化促進マウス(SAM P1)を用いて検討した。測定項目は体重,飼料摂取量,老化度指数,自発運動量,自然死するまでの生存日数である。また4,24,52週でそれぞれの群のマウスを屠殺し,舌へのアミロイド蛋白の沈着を観察した。その結果 1)体重,飼料摂取量に有意な差は認められなかった。 2)老化度指数は,粉末食群の方が常に固形食群より高かった。特に老化度判定項目の反応性,光沢,角膜不透明,角膜潰瘍,白内障および脊椎前弯度の6項目においては両群間の差が著しかった。 3)活動量も,固形食群の方が粉末食群に比べ,常...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1999/09/25, Vol.37(4), pp.798-809 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 離乳直後から固形飼料あるいは粉末飼料で飼育することが老化や寿命にどのような影響を及ぼすかを老化促進マウス(SAM P1)を用いて検討した。測定項目は体重,飼料摂取量,老化度指数,自発運動量,自然死するまでの生存日数である。また4,24,52週でそれぞれの群のマウスを屠殺し,舌へのアミロイド蛋白の沈着を観察した。その結果 1)体重,飼料摂取量に有意な差は認められなかった。 2)老化度指数は,粉末食群の方が常に固形食群より高かった。特に老化度判定項目の反応性,光沢,角膜不透明,角膜潰瘍,白内障および脊椎前弯度の6項目においては両群間の差が著しかった。 3)活動量も,固形食群の方が粉末食群に比べ,常に活動量は大きく,特に40週以降では粉末食群はほとんど自発運動は認められなかった。 4)アミロイドの沈着は4週では両群とも認められなかったが,24週以降は粉末食群は固形食群に比べてアミロイド蛋白の沈着が多かった。 5)粉末食群の方が早期に死亡する傾向が認められた。 以上のことより老化促進マウスを粉末飼料で飼育した場合,固形飼料で飼育した場合に比べ老化が早期に進行し,寿命が短くなることが示唆された。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.37.4_798 |