C-14 水酸化カルシウム水性ペースト‘カルシペックス’を使用した乳歯感染根管治療の臨床成績について
目的:現在, 小児歯科臨床における感染根管治療では, 根管貼薬剤としてFGが一般的に用いられている. この度, 歯科用暫間的根管充填剤である水酸化カルシウム水性ペースト‘カルシペックス’(日本歯科薬品)が発売されるのを機に, 同薬品を乳歯および根未完成永久歯の感染根管治療において根管内に貼薬し, その予後について, いくつかの知見を得たので報告する. 材料と方法:福岡歯科大学小児歯科において治療を行った2歳から13歳までの患児の内, 保存を要すると判定された感染乳歯33例, 根未完成永久歯4例の計37例を対象とした. 結果:乳歯33例中, 予後が良好と判定されたもの22例, 概良と判定されたも...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1999, Vol.37 (1), p.242-242 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:現在, 小児歯科臨床における感染根管治療では, 根管貼薬剤としてFGが一般的に用いられている. この度, 歯科用暫間的根管充填剤である水酸化カルシウム水性ペースト‘カルシペックス’(日本歯科薬品)が発売されるのを機に, 同薬品を乳歯および根未完成永久歯の感染根管治療において根管内に貼薬し, その予後について, いくつかの知見を得たので報告する. 材料と方法:福岡歯科大学小児歯科において治療を行った2歳から13歳までの患児の内, 保存を要すると判定された感染乳歯33例, 根未完成永久歯4例の計37例を対象とした. 結果:乳歯33例中, 予後が良好と判定されたもの22例, 概良と判定されたもの9例, 不良と判定されたもの2例であり, 良好と概良を合わせると94%と高率だった. まとめ:根管充填剤としての性質については, 長期にわたる経過観察が必要だが, 根管貼薬剤としては, 今回の治療成績が示すように, かなり有用性が高いと思われた. |
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ISSN: | 0583-1199 |