A-4 出産直後の母親に対する齲蝕予防の成果について
京都第一赤十字病院歯科口腔外科では, 1970年頃より重症小児齲蝕患者が著しく増加し, 治療だけでは追いつかないとの考えから病院を利用して出来る予防活動を展開してすでに25年を経過した. 予防教育の内容は, 授乳期から幼児期において授乳の方法, 離乳期の時期及び注意, 歯磨きの習慣付けや方法, おやつの与え方などである. また, その子供たちが2歳半になった時, リコール及び以下の項目について独自のアンケートを行っている. そのアンケートの中から数項目を選び, 1981年~1997年の4年毎で集計をとった. アンケート項目は(1)哺乳の種類 (2)哺乳瓶の中に市販の甘い飲物を入れたことがあるか...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1999, Vol.37 (1), p.224-224 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 京都第一赤十字病院歯科口腔外科では, 1970年頃より重症小児齲蝕患者が著しく増加し, 治療だけでは追いつかないとの考えから病院を利用して出来る予防活動を展開してすでに25年を経過した. 予防教育の内容は, 授乳期から幼児期において授乳の方法, 離乳期の時期及び注意, 歯磨きの習慣付けや方法, おやつの与え方などである. また, その子供たちが2歳半になった時, リコール及び以下の項目について独自のアンケートを行っている. そのアンケートの中から数項目を選び, 1981年~1997年の4年毎で集計をとった. アンケート項目は(1)哺乳の種類 (2)哺乳瓶の中に市販の甘い飲物を入れたことがあるか (3)哺乳瓶の中にどのような飲物を入れたことがあるか (4)寝る前に哺乳瓶を使ったか (5)おやつの時間を決めているか (6)誰が歯を磨いているか (7)いつから歯を磨いているか, などである. このアンケート結果より, 授乳期に於いて哺乳瓶の中に市販の加糖ジュースや乳酸飲料を加えるというのは減少しており, 何も加えないという母親が増加傾向にある. また, おやつの与え方にも気を配る傾向が見られ, ブラッシングを始める時期は早い時期に始めるという答えが多く, 子供のみに行わせるのではなく親が仕上げ磨きを行うという者が多い. 一方, 母親の約9割が虫歯は予防出来ると考えていて, その意識は高いものの指導通りに実行していると答えた者は全体の3~4割と低いのが現実である. 開始当時と比較すると, 統計結果に見られるように小児齲蝕は著しく減少しているが, 今後もこの教育を継続し, 齲蝕予防のみならず不正咬合の早期発見や悪習癖などにも注意を払って行きたいと考える. |
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ISSN: | 0583-1199 |