小児の咀嚼機能に関する総合的研究: デンタルプレスケール®およびグミゼリー®を用いた咬合・咀嚼機能検査
小児への負担が小さく,操作性が良く,測定値が正確で再現性の良い咬合機能検査および咀嚼機能検査を一般臨床検査として定着させるためには,それらの検査結果を評価するための基準値が必須であることから,デンタルプレスケール・オクルーザーシステムによる咬合機能検査およびグミゼリーによる咀嚼機能検査を,全国18大学附属病院小児歯科を訪れたDental Stage IIA期~IVA期の個性正常咬合を有する男児421人,女児450人,計871人を対象に実施し,それらの測定値について分析した。その結果,咬合機能検査については,デンタルプレスケール50H-Rを用い,2秒間最大咬合力で咬ませて測定して得た次の値が基準...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1998/03/25, Vol.36(1), pp.111-122 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児への負担が小さく,操作性が良く,測定値が正確で再現性の良い咬合機能検査および咀嚼機能検査を一般臨床検査として定着させるためには,それらの検査結果を評価するための基準値が必須であることから,デンタルプレスケール・オクルーザーシステムによる咬合機能検査およびグミゼリーによる咀嚼機能検査を,全国18大学附属病院小児歯科を訪れたDental Stage IIA期~IVA期の個性正常咬合を有する男児421人,女児450人,計871人を対象に実施し,それらの測定値について分析した。その結果,咬合機能検査については,デンタルプレスケール50H-Rを用い,2秒間最大咬合力で咬ませて測定して得た次の値が基準値になり得るとして提示された。咬合接触面積(mm2):IIA期9.2±7.3,IIC期9.9±5.9,IIIA期11.4±6.2,IIIB期10.0±5.5,IIIC期12.0±6.7,IVA期14.7±8.1。平均咬合圧(MPa):IIA期45.7±8.2,IIC期44.9±8.4,IIIA期46.9±6.6,IIIB期47.6±7.0,IIIC期47.1±7.2,IVA期46.0±7.2。咬合力(N):IIA期391.8±258.3,IIC期430.1±231.0,IIIA期520.0±252.2,IIIB期463.7±221.4,IIIC期548.9±263.6,IVA期651.4±312.7。IIA期および最大咬合圧については更に検討を要すると結論された。咀嚼機能検査については,本研究の結果得たDental Stage別,グミゼリーの硬さ別の咀嚼時間および咀嚼回数が基準値になり得るとして提示された。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.36.1_111 |