Kinetic Energyの小児歯科領域への応用: ラバーダムによる口腔軟組織保護効果について

噴射切削装置には高圧空気が用いられ,軟組織に誤って噴射すると気腫を偶発する恐れがあり,ラバーダムによる口腔軟組織の保護が必要である。そこで今回,0.15~0.30mmの4種の厚径のラバーダムシートに,噴射切削装置の噴射距離,空気圧,粒子径の条件を種々組み合わせて噴射をし,ラバーダムシートの実体顕微鏡による観察および穿孔時間を求めて,軟組織の保護効果,さらにラバーダムシートに必要な条件等を検討した結果,軟組織保護に必要なラバーダムシートの厚径や,配慮すべき噴射条件等の基礎的なデータが得られた。 1.ラバーダムシート厚径の上昇に伴い穿孔時間が延長し,厚径0.25mm以上のラバーダムシートでは穿孔す...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1998/03/25, Vol.36(1), pp.71-79
Hauptverfasser: 山邊, 陽出代, 張, 野, 後藤, 譲治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:噴射切削装置には高圧空気が用いられ,軟組織に誤って噴射すると気腫を偶発する恐れがあり,ラバーダムによる口腔軟組織の保護が必要である。そこで今回,0.15~0.30mmの4種の厚径のラバーダムシートに,噴射切削装置の噴射距離,空気圧,粒子径の条件を種々組み合わせて噴射をし,ラバーダムシートの実体顕微鏡による観察および穿孔時間を求めて,軟組織の保護効果,さらにラバーダムシートに必要な条件等を検討した結果,軟組織保護に必要なラバーダムシートの厚径や,配慮すべき噴射条件等の基礎的なデータが得られた。 1.ラバーダムシート厚径の上昇に伴い穿孔時間が延長し,厚径0.25mm以上のラバーダムシートでは穿孔するまでに20秒を超え,十分な時間を要した。 2.噴射距離とラバーダムシート穿孔時間の相関性は,空気圧やラバーダムシート厚径が穿孔時間との問に有する相関性に比べ,最も低かった(r=0.81,p
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.36.1_71