デンタルプレスケール®の小児への応用とその再現性について: 第2報 デンタルプレスケール®のタイプ別相違
小児歯科臨床医にとって,成長発育途上にある若年者の咬合機能を明らかにすることは重要課題である。我々は,まず,咬合評価が比較的簡便に行えるデンタルプレスケール®およびオクルーザー®FPD703からなるシステムを臨床応用するため,第一報で測定の最適条件を確認した。本研究では,デンタルプレスケール®の再現性について比較検討することを目的とし,連続測定および繰り返し採得により,咬合接触面積,平均咬合圧力,最大咬合圧力,咬合力および有効圧を測定した。対象は,個性正常咬合を有するIIA期(4歳6か月以前をIIA前期,4歳7か月以降をIIA後期とした)からIIC期までの小児32名とした。さらに,歯年齢別平均...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1997/12/25, Vol.35(5), pp.886-894 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児歯科臨床医にとって,成長発育途上にある若年者の咬合機能を明らかにすることは重要課題である。我々は,まず,咬合評価が比較的簡便に行えるデンタルプレスケール®およびオクルーザー®FPD703からなるシステムを臨床応用するため,第一報で測定の最適条件を確認した。本研究では,デンタルプレスケール®の再現性について比較検討することを目的とし,連続測定および繰り返し採得により,咬合接触面積,平均咬合圧力,最大咬合圧力,咬合力および有効圧を測定した。対象は,個性正常咬合を有するIIA期(4歳6か月以前をIIA前期,4歳7か月以降をIIA後期とした)からIIC期までの小児32名とした。さらに,歯年齢別平均値についても比較検討を行い,以下の結果を得た。 1.30Rおよび50Rの連続測定による各計測項目の変動係数の平均値は,約0~5%と低い値であったが,30Wでは約8~36%と高い値を示した。 2.30Rおよび50Rの個人内変動係数の平均値は,各計測項目とも約0~13%と比較的低い値であったが,30Wでは約8~42%と高い値であった。 3.30Rおよび50Rの咬合接触面積,咬合圧において,IIA後期はIIA前期と比較して有意に高い値を示した。 4.30Rおよび30Wの最大咬合圧力および有効圧は測定範囲外のものが多く存在したが,50Rでは良好な値を得た。 以上のことから,タイプ別の再現性や圧力測定範囲を考えると,3歳以上に用いる場合,50Rを用いて複数回測定し,複数回採得したものの平均値を用いるのが,最も良好であると考えられた。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.35.5_886 |