Down症候群者の顔貌について: 特に顔幅に対する眼の割合
Down症候群の顔貌の特微を数量的に捉え明確にすることを目的に,Down症候群者,健常者男女各15名を対象に,モアレトポグラフィー法を導入し三次元的解析を行い,中顔面,下顔面の表面積,体積を計測して,顔貌の特徴は中顔面特に眼周囲にあることを報告した.その結果を踏まえ本研究は内眼角間距離,瞳孔間距離,外眼角間距離,眼裂の大きさ,顔幅を計測し,また顔幅に対する各々の計測値の割合を求め次の知見を得た. 1)Down症候群者の内眼角間距離は健常者とほぼ同様であった(Down症候群者平均33.82mm,健常者平均35.03mm). 顔幅に対する内眼角間距離の割合は健常者とほぼ同様であった(Down症候群...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1995/03/25, Vol.33(1), pp.9-16 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Down症候群の顔貌の特微を数量的に捉え明確にすることを目的に,Down症候群者,健常者男女各15名を対象に,モアレトポグラフィー法を導入し三次元的解析を行い,中顔面,下顔面の表面積,体積を計測して,顔貌の特徴は中顔面特に眼周囲にあることを報告した.その結果を踏まえ本研究は内眼角間距離,瞳孔間距離,外眼角間距離,眼裂の大きさ,顔幅を計測し,また顔幅に対する各々の計測値の割合を求め次の知見を得た. 1)Down症候群者の内眼角間距離は健常者とほぼ同様であった(Down症候群者平均33.82mm,健常者平均35.03mm). 顔幅に対する内眼角間距離の割合は健常者とほぼ同様であった(Down症候群者平均26.97,健常者平均27.54). 2)Down症候群者の瞳孔間距離は健常者と比較して狭かった(Down症候群者平均52.70mm,健常者平均59.70mm). 顔幅に対する瞳孔間距離の割合は健常者に対して小さかった(Down症候群者平均41.99,健常者平均46.94). 3)Down症候群者の外眼角間距離は健常者と比較して狭かった(Down症候群者平均81.64mm,健常者平均90.55mm). 顔幅に対する外眼角間距離の割合は健常者に対して小さかった(Down症候群者平均65.11,健常者平均71.21). 4)Down症候群者の眼裂の大きさは健常者と比較して小さかった(Down症候群者平均23.70mm,健常者平均27.60mm). 顔幅に対する眼裂の大きさの割合は健常者に対して小さかった(Down症候群者平均18.90,健常者平均21.68). 5)Down症候群者の顔幅は健常者とほぼ同様であった(Down症候群者平均125.50mm,健常者平均127.20mm). |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.33.1_9 |