7 出産直後の予防教育16年を経過して
4年前の当会シンポジウムにおいて, 産後教育の実際を発表させていただく機会を得たが, 今回さらにその後の経過を報告する. 出産後の退院時指導を受けた母親の子供たちを, 2歳半, 3歳半, 4歳半, 6歳を対象に呼び出し, リコール時には, アンケートの回収, 及び検診, 指導を行っている. 1992年8月現在まで, 指導を受けたもの10,311名, 案内郵送数9,561名, 2歳半リコールに応じたもの3,014名, 受診率31.52%である. 検診結果は各年ともに厚生省統計に比べ低い数値を示している. 例えば, 齲蝕罹患者率は, 1987年厚生省2歳33.9%, 日赤2歳半14.1%, また一...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1993, Vol.31 (1), p.188-188 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 4年前の当会シンポジウムにおいて, 産後教育の実際を発表させていただく機会を得たが, 今回さらにその後の経過を報告する. 出産後の退院時指導を受けた母親の子供たちを, 2歳半, 3歳半, 4歳半, 6歳を対象に呼び出し, リコール時には, アンケートの回収, 及び検診, 指導を行っている. 1992年8月現在まで, 指導を受けたもの10,311名, 案内郵送数9,561名, 2歳半リコールに応じたもの3,014名, 受診率31.52%である. 検診結果は各年ともに厚生省統計に比べ低い数値を示している. 例えば, 齲蝕罹患者率は, 1987年厚生省2歳33.9%, 日赤2歳半14.1%, また一人平均齲蝕歯数は, 1987年厚生省2歳1.34本, 日赤2歳半0.84本である. このことは, アンケート結果にもみられるように, 点検磨きの普及, また, 虫歯は予防できると考えている母親が約90%いる, など, 母親の虫歯予防に対する関心の高さを示していると言えるだろう. また, 厚生省統計においても小児齲蝕が減少する傾向がみられるように, いろいろな方面からの予防教育の成果も大切な要因であろう. しかし, 屋外で遊ぶ子供は各年ともに, 60%を越えず, テレビをよくみるこどもは年々増加し, 1981年は約50%であったのに対し, 1992年は約78%である. 小児齲蝕の要因として, 子供が, おやつやテレビを忘れて遊ぶことができないような状況があることも忘れてはならないだろう. |
---|---|
ISSN: | 0583-1199 |