14. 機能的分析を加えたHallermann-Streiff症候群の1症例
要旨 : Hallermann-streiff症候群と診断された9歳6ヵ月の男子を歯科的見地から, 形態的, 機能的に精査した結果, 次のような所見を得た. 1)乳歯の矮小と晩期残存, 多数の永久歯の先天性欠如. 2)咬合の不安定と開咬. 3)下顎の後下方への回転と下顎骨体部の短小. 4)両側の下顎頭の欠如と関節隆起の形成不全. 5)限界運動時の経路と収束の安定性の欠如. 6)タッピング運動時の収束とリズムの安定性の欠如, 及び振幅, 持続時間の不均衡とSilent Periodの不明瞭性. 7)咀嚼時は規則性, 同期性のある筋活動を示し正常に近かった. 「緒言」Hallermann-Stre...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1992, Vol.30 (3), p.648-655 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨 : Hallermann-streiff症候群と診断された9歳6ヵ月の男子を歯科的見地から, 形態的, 機能的に精査した結果, 次のような所見を得た. 1)乳歯の矮小と晩期残存, 多数の永久歯の先天性欠如. 2)咬合の不安定と開咬. 3)下顎の後下方への回転と下顎骨体部の短小. 4)両側の下顎頭の欠如と関節隆起の形成不全. 5)限界運動時の経路と収束の安定性の欠如. 6)タッピング運動時の収束とリズムの安定性の欠如, 及び振幅, 持続時間の不均衡とSilent Periodの不明瞭性. 7)咀嚼時は規則性, 同期性のある筋活動を示し正常に近かった. 「緒言」Hallermann-Streiff症候群は, 1958年Francois1)が主要症状と鑑別所見を発表して以来, 多くの報告がされてきた. 特に, 先天性白内障が主要症状の1つであることから眼科領域からかなり詳細に報告されている2~5). |
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ISSN: | 0583-1199 |