7. 下顎第二乳臼歯最大豊隆線および歯頚線の三次元測定機による形態学的観察

要旨 : コンピュータと直結した三次元測定機システムをもちいて下顎第二乳臼歯最大豊隆線および歯頚線を計測し, 咬合面方向と咬合面水平方向より位置的関係を観察した結果, 以下のことが認められた. 1)咬合面方向において最大豊隆線と歯頚線は, 全体的に正の相関があることが認められた. とくに相関が高い部分は遠心部中央から遠心舌側隅角部にかけてであり, 低い部分は近心舌側隅角部であった. 2)咬合面方向においては, 最大豊隆線と歯頚線の相関が高く位置的に最も安定している部分は, 遠心部中央から遠心舌側隅角部であった. 3)咬合面水平方向において最大豊隆線と歯頚線は, 近心頬側隅角部付近から遠心頬側隅...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1992, Vol.30 (3), p.581-589
Hauptverfasser: 川田寛子, 谷博司, 中山務, 栗原洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨 : コンピュータと直結した三次元測定機システムをもちいて下顎第二乳臼歯最大豊隆線および歯頚線を計測し, 咬合面方向と咬合面水平方向より位置的関係を観察した結果, 以下のことが認められた. 1)咬合面方向において最大豊隆線と歯頚線は, 全体的に正の相関があることが認められた. とくに相関が高い部分は遠心部中央から遠心舌側隅角部にかけてであり, 低い部分は近心舌側隅角部であった. 2)咬合面方向においては, 最大豊隆線と歯頚線の相関が高く位置的に最も安定している部分は, 遠心部中央から遠心舌側隅角部であった. 3)咬合面水平方向において最大豊隆線と歯頚線は, 近心頬側隅角部付近から遠心頬側隅角部付近までの部分に正の相関があることが認められた. とくに相関が高い部分は遠心頬側咬頭頬側面であり, 相関が低い部分は近心頬側隅角部および遠心頬側隅角部であった. 4)咬合面水平方向においては, 最大豊隆線と歯頚線の相関が高く位置的に最も安定している部分は, 遠心頬側咬頭頬側面から遠心頬側面溝付近にかけての部分であった.
ISSN:0583-1199