Tスキャンシステム®を用いた小児の咬合分析: 第2報 センサーの特性

著者らは,Tスキャンシステムのセンサーの再現性と問題点について,第1報で顎模型を用いた基礎的実験を行ったことを報告した.さらに第2報では, 本システムのフォーススナップショットモードにおける, CRT画面上の咬合接触圧の表示が,一定の荷重により反応するものなのかを明らかにした.またこれらの計測値をもとに被検者を用い,筋電図で咬みしめる力を規定し,咬合接触圧を測定した.その結果, 1)センサーにかかる荷重とCRT画面上に表示される圧レベルとの間には,一定の関係が認められた.これらの関係をもとに,咬合接触圧を定量化することが出来た. 2)被検者に用いた場合,咬みしめる力を増すと,接触点数,咬合接触...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1991/06/25, Vol.29(2), pp.389-395
Hauptverfasser: 岡本, 義正, 岡本, 圭一, 篠田, 圭司, 田村, 康夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:著者らは,Tスキャンシステムのセンサーの再現性と問題点について,第1報で顎模型を用いた基礎的実験を行ったことを報告した.さらに第2報では, 本システムのフォーススナップショットモードにおける, CRT画面上の咬合接触圧の表示が,一定の荷重により反応するものなのかを明らかにした.またこれらの計測値をもとに被検者を用い,筋電図で咬みしめる力を規定し,咬合接触圧を測定した.その結果, 1)センサーにかかる荷重とCRT画面上に表示される圧レベルとの間には,一定の関係が認められた.これらの関係をもとに,咬合接触圧を定量化することが出来た. 2)被検者に用いた場合,咬みしめる力を増すと,接触点数,咬合接触圧定量値が,共に増加することが認められた.さらにシリコン咬合接触検査材をコントロールとした場合,同様の傾向が認められた. 3)DMF歯率の高い被検者では,咬みしめる力を増しても,接触点数,咬合接触圧定量値共に増加率が他の被検者に比べて低かった.
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.29.2_389