11 Down症候群者の顔貌について―特に顔面に対する眼の割合
Down症の顔貌に関し, モアレ法でその特徴を第24回, 25回日本小児歯科学会において報告した. 今回は, 本症の代表的な特徴である眼周囲について報告した. Down症者は, 年齢18~29歳の男女各15名, 対照者(健常者)として24歳前後の本学学生男女各15名を調査し, 以下の項目について計測した. L:内眼角間距離 O:外眼角間距離 S:瞳孔間距離 E:左右眼裂の大きさの平均値 F:顔面の大きささらに泣声(F)に対する内眼角距離(L), 外眼角間距離(O), 瞳孔間距離(S), 左右眼裂の大きさの平均値(E)の割合を求めた. 内眼角間距離は四者ともほぼ同様であった. 外眼角間距離は男女...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1991, Vol.29 (1), p.211-211 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Down症の顔貌に関し, モアレ法でその特徴を第24回, 25回日本小児歯科学会において報告した. 今回は, 本症の代表的な特徴である眼周囲について報告した. Down症者は, 年齢18~29歳の男女各15名, 対照者(健常者)として24歳前後の本学学生男女各15名を調査し, 以下の項目について計測した. L:内眼角間距離 O:外眼角間距離 S:瞳孔間距離 E:左右眼裂の大きさの平均値 F:顔面の大きささらに泣声(F)に対する内眼角距離(L), 外眼角間距離(O), 瞳孔間距離(S), 左右眼裂の大きさの平均値(E)の割合を求めた. 内眼角間距離は四者ともほぼ同様であった. 外眼角間距離は男女とも健常者の方が大きかった. 瞳孔間距離は男女とも健常者の方が大きかった. 左右眼裂の大きさの平均値は男女とも健常者の方が大きかった. 顔幅は四者ともほぼ同様であった. L/Fは四者ともほぼ同様であった. O/Fは男女とも健常者の方が大きかった. S/Fは男女とも健常者の方が大きかった. E/Fは男女とも健常者の方が大きかった. 1)Down症者に内眼角隔離, 両眼隔離は認られなかった. 2)Down症者の外眼角間距離は健常者と比較して狭かった. 3)Down症者の眼裂は健常者と比較して小さかった. 4)Down症者の顔幅は健常者とほぼ同様であった. 5)顔幅で補正を行ってもDown症者に内眼角隔離, 両眼隔離は認められず, 他の計測値についても計測実数値と同様の結果となった. |
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ISSN: | 0583-1199 |