松本歯科大学病院小児歯科における全身麻酔下集中治療の検討
松本歯科大学病院小児歯科において,1986年から1989年までの3年3カ月間に全身麻酔下歯科治療を施術した症例について臨床統計調査を行った. 対象は1歳5カ月から8歳9カ月までの108症例(男児57例,女児51例である. 全症例は術前,術後3日間の管理のもとで行われ,麻酔方法は経鼻挿管80例,経口挿管26例の計107例はGOE維持,1例はケタミン持続点滴による静脈麻酔により行われた. その結果は以下の通りである. 1.患児の処置時の平均年齢は3歳4カ月であり,最小年齢1歳5カ月最高年齢8歳9カ月であった. 2.適応理由では53%が遠隔地を理由とし,心身障害児は13%であった. 3.1症例当りの...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1990/12/25, Vol.28(4), pp.1117-1124 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 松本歯科大学病院小児歯科において,1986年から1989年までの3年3カ月間に全身麻酔下歯科治療を施術した症例について臨床統計調査を行った. 対象は1歳5カ月から8歳9カ月までの108症例(男児57例,女児51例である. 全症例は術前,術後3日間の管理のもとで行われ,麻酔方法は経鼻挿管80例,経口挿管26例の計107例はGOE維持,1例はケタミン持続点滴による静脈麻酔により行われた. その結果は以下の通りである. 1.患児の処置時の平均年齢は3歳4カ月であり,最小年齢1歳5カ月最高年齢8歳9カ月であった. 2.適応理由では53%が遠隔地を理由とし,心身障害児は13%であった. 3.1症例当りの修復処置歯数の平均は約15歯であった.その内容はコンポジットレジン充填8.5歯コンポジットレジンクラウン2.6歯,乳歯冠3.6歯,その他0.8歯(抜歯)であった. 4.歯髄処置は全処置歯の42%であった. 5.麻酔時間の1例当りの平均は3時間28分であり,術後の合併症は発熱,嘔吐が数例にみられたが,重篤な結果に至った例は認められなかった. |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.28.4_1117 |