1 コンポジットインレーの臨床ステップバイステップ
近年は, 小児歯科の領域においても審美的な修復が要求される様になり, 従来のアマルガム修復に代わって, コンポジットレジン修復が増加し, その実用的な評価も高くなっているが, 従来の充填法にはまだ問題点も多々ある. そこで今回は, それらの問題点のいくつかを解決する方法として最近話題になっている, コンポジットインレー法について, 日本予研工業(株)で新たに開発された材料を用いて, 乳歯及び幼若永久歯に応用し, その具体的な臨床術式を紹介すると共に, この方法の利点並びに問題点について検討した. 以下, 6項目にまとめて記す. 1. 術後の審美性は, 従来の金属材料に比較して極めて優れている....
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1990, Vol.28 (1), p.257-257 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年は, 小児歯科の領域においても審美的な修復が要求される様になり, 従来のアマルガム修復に代わって, コンポジットレジン修復が増加し, その実用的な評価も高くなっているが, 従来の充填法にはまだ問題点も多々ある. そこで今回は, それらの問題点のいくつかを解決する方法として最近話題になっている, コンポジットインレー法について, 日本予研工業(株)で新たに開発された材料を用いて, 乳歯及び幼若永久歯に応用し, その具体的な臨床術式を紹介すると共に, この方法の利点並びに問題点について検討した. 以下, 6項目にまとめて記す. 1. 術後の審美性は, 従来の金属材料に比較して極めて優れている. 2. 理工学的性質は光・加熱両重合法を行うことにより, アマルガムに劣らず優れている. 3. 窩洞形態は, 所謂ダイバージェントタイプに加えて, 全てのラインをラウンドラインアングルにするのが適当である. 4, 歯質酸処理後, 接着性ライナー・PSLを使用すると, 歯髄保護効果が期待できる. 5. 技工操作上において, より模型材との分離効果の高い分離材の開発が望まれる. 6, インレー体試適時にはマージン部の破折に注意し, 場合によっては咬合調整はセメント合着後に行うのが望ましい. 以上まとめに記した様に, まだいくつかの問題点もあるが, 今後改良が進めば, 審美修復の為の新手法として期待できる方法である. |
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ISSN: | 0583-1199 |