22 CPITNを用いた小学生, 中学生の歯周組織評価
山口市の小学校, 中学校より山口市歯科医師会の『良い歯のコンクール』に出場した日本歯科医師会の不正咬合の分類に適応しない正常咬合の小学生男女22名中学生男, 女21名, 計43名を対象としてCPITNでの歯周組織評価を, NEC 9801UXおよびN-5200で処理を行い, 次の結果を得た. 1)検査対象の小学生, 中学生男女の性差は有意差を認めなかった. 2)CPITNの各コードについてはWHOの歯牙番号表示において小学生では, 26と16, 26と11に1%の危険率で有意差を認め, 中学生においては46と16, 26と11, 46と26に1%の危険率で有意差を認めた. 3)有病者率は小学生...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1989, Vol.27 (1), p.295-295 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 山口市の小学校, 中学校より山口市歯科医師会の『良い歯のコンクール』に出場した日本歯科医師会の不正咬合の分類に適応しない正常咬合の小学生男女22名中学生男, 女21名, 計43名を対象としてCPITNでの歯周組織評価を, NEC 9801UXおよびN-5200で処理を行い, 次の結果を得た. 1)検査対象の小学生, 中学生男女の性差は有意差を認めなかった. 2)CPITNの各コードについてはWHOの歯牙番号表示において小学生では, 26と16, 26と11に1%の危険率で有意差を認め, 中学生においては46と16, 26と11, 46と26に1%の危険率で有意差を認めた. 3)有病者率は小学生において, 歯肉出血のみの人数と歯石の人数の相関はR=0.732であった. 4)一人平均有病部位数の, 小学生, 中学生間の相関は, 歯肉出血のみはR=0.933 1%の危険率で有意な減少を示し歯石沈着の増加は, R=0.694の相関を示した. 5)必要とされるサービスにおいて小学生のTN1, TN2の相関はR=0.732中学生の相関は低く有意差も認められなかった. 小学生, 中学生間の相関で, TN1はR=0.799TN2はR=0.696と, 相関を示した. 群間関連分析を行なったところ, 小学生から中学生の歯肉出血のみの減少と歯石沈着の増加はR=0.955小学生から中学生のTN1とTN2の増加はR=0.966で, 共に1%の危険率で有意差を認めた. 以上より, 正常歯列で齲蝕の無い小学生, 中学生においても歯周組織に対して初期の炎症性歯周病変に罹患しているということが分りまた, 年齢が増加するにつれ, 歯周病変が有意に増加しており歯周疾患を助長する因子を含有している多くの児童, 生徒の歯周疾患に対する小学校, 中学校を通じた早期の予防計画の確立実行が望れる. そして, その手段としてCPITNは極めて有効な方法の一つと思われる. |
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ISSN: | 0583-1199 |