4 郡山市内の幼稚園児および保育園児の齲触罹患状況

現在小児の齲触は以前に比べ減少しているが, まだ齲触に罹患している小児が決して少ないわけではない. 今同, 東北歯科大学の位置する郡山市内の保育園児及び幼稚園児の口腔内診査の機会を得たのでその齲触罹患状況について報告する. 調査対象は保育園10施設, 1歳から6歳506例, 幼稚園4施設, 3歳から6歳418例, 計924例である. 診査方法は, 数名の検査者が自然光下にて, ミラー及び探針を用いて診査し, 検診表に記入した. 得られた結果をもとに, 齲触罹患状況(df者率, dft指数, df歯率)と処置状況(ft指数, f歯率)について検討した. (結果) 1.保育園児では1歳から6歳まで...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1987, Vol.25 (1), p.213-214
Hauptverfasser: 上岡斉, 佐々木重夫, 増島純子, 三田明, 酒井美恵子, 斉藤高弘, 小玉雅直, 江藤万平, 佐藤博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:現在小児の齲触は以前に比べ減少しているが, まだ齲触に罹患している小児が決して少ないわけではない. 今同, 東北歯科大学の位置する郡山市内の保育園児及び幼稚園児の口腔内診査の機会を得たのでその齲触罹患状況について報告する. 調査対象は保育園10施設, 1歳から6歳506例, 幼稚園4施設, 3歳から6歳418例, 計924例である. 診査方法は, 数名の検査者が自然光下にて, ミラー及び探針を用いて診査し, 検診表に記入した. 得られた結果をもとに, 齲触罹患状況(df者率, dft指数, df歯率)と処置状況(ft指数, f歯率)について検討した. (結果) 1.保育園児では1歳から6歳まで, 幼稚園児では3歳から6歳まで, 齲蝕罹患状況は増齢的悪化傾向を示した. 2.どの年齢の齲触罹患状況も保育園児より幼稚園児が悪い傾向を示した. 3.処置状況は, 増齢的増加傾向を示し, 保育園児より幼稚園児が良い結果を示した. 4.歯種別齲触罹患歯率は, 各年齢とも下顎第1乳臼歯, 又は第2乳臼歯が最高率であった. 下顎乳切歯は最低率で4歳以後もそれほど高率を示さなかった. 5.齲触罹患型についてA1型は, 増齢的変化が比軟的少なく, A2型は増齢的に減少し, B型, C型は増齢的に増加する傾向を示した.
ISSN:0583-1199