A-2-09 Apexificationに伴うapical bridgeの電子顕微鏡的検索
本教室では, 歯根未完成永久歯の歯髄処置に関して一連の研究を行っている. Apexificationについては品川(1980)が抜髄後に水酸化カルシウム製剤を応用し, 歯根膜の治癒過程ならびに根尖閉鎖機序について光顕的に詳述し, Hertwigの上皮鞘は術後3日目には壊死に陥り, その後の歯根の発育と根尖閉鎖に関与していないことを実証した. しかしApexificationに伴う根尖閉鎖硬組織, すなわちapical bridgeについては品川(1980)はセメント質様硬組織であると述べており, 過去の報告をみても骨様象牙質, 球間象牙質, 類骨組織, セメント質などさまざまで, その本態につ...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1986, Vol.24 (3), p.575-575 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本教室では, 歯根未完成永久歯の歯髄処置に関して一連の研究を行っている. Apexificationについては品川(1980)が抜髄後に水酸化カルシウム製剤を応用し, 歯根膜の治癒過程ならびに根尖閉鎖機序について光顕的に詳述し, Hertwigの上皮鞘は術後3日目には壊死に陥り, その後の歯根の発育と根尖閉鎖に関与していないことを実証した. しかしApexificationに伴う根尖閉鎖硬組織, すなわちapical bridgeについては品川(1980)はセメント質様硬組織であると述べており, 過去の報告をみても骨様象牙質, 球間象牙質, 類骨組織, セメント質などさまざまで, その本態についてはさらに詳細に検索する必要があると思われる. 今回演者らは, 歯根未完成永久歯の抜髄後, 水酸化カルシウム製剤“Calvital”を用いて根管充填を行い, 約6~8ヵ月めに根尖に形成された硬組織に関してSEMならびにTEMを用いて検索した結果, 形成初期部においては側枝様構造を認めたものの, 本態は歯根膜組織由来のセメント質であることを確認した. また, 長期例においてはSharpey線維束の進入もみられた. |
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ISSN: | 0583-1199 |