Compound Odontoma とFollicular Cystが相接して発生していた1例

著者らは,3部に集合性歯牙腫と濾胞性歯嚢胞が相接して発生していた珍しい症例に遭遇した。患者は,11歳の女児で,3の萌出遅延と同部歯肉の膨隆を主訴として来院した。口腔内は3が未萌出で,同歯肉部に骨様硬の腫脹がみられた。X線診査により3歯胚は,2と4間に埋伏し,歯冠部を中心に境界明瞭な類円形のX線透過像を認めた。また,その歯冠尖端部付近に,数個のX線不透過像が重なりあうようにして存在していた。処置は全身麻酔のもとに,3歯胚および集合性歯牙腫と濾胞性歯嚢胞を摘出した。摘出物は光顕的並びに電顕的検索を行った。術後1 年4 カ月を経過したが, 摘出物の歯周組織には何ら異常はなく,X線像では,骨創部は新生...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1985/12/25, Vol.23(4), pp.1026-1033
Hauptverfasser: 山本, 英次, 渡辺, 尚海, 住本, 和隆, 中尾, 利夫, 後藤, 啓爾, 木村, 光孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:著者らは,3部に集合性歯牙腫と濾胞性歯嚢胞が相接して発生していた珍しい症例に遭遇した。患者は,11歳の女児で,3の萌出遅延と同部歯肉の膨隆を主訴として来院した。口腔内は3が未萌出で,同歯肉部に骨様硬の腫脹がみられた。X線診査により3歯胚は,2と4間に埋伏し,歯冠部を中心に境界明瞭な類円形のX線透過像を認めた。また,その歯冠尖端部付近に,数個のX線不透過像が重なりあうようにして存在していた。処置は全身麻酔のもとに,3歯胚および集合性歯牙腫と濾胞性歯嚢胞を摘出した。摘出物は光顕的並びに電顕的検索を行った。術後1 年4 カ月を経過したが, 摘出物の歯周組織には何ら異常はなく,X線像では,骨創部は新生骨によって満たされ,漸時,正常な骨構造に回復している。
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.23.4_1026