5 顎顔面形態に関する基礎的研究(第二報)

演者らは, 第22回日本小児歯科学会において, 顎顔面各部の成長状態を明瞭かつ総合的に表わす一手法として, 側貌頭部X線規格写真を脳頭蓋, 上顎骨複合体そして下顎骨の3部に区分し, それぞれの面積を求める方法について報告を行なった. 今回演者らは, 区分した各部の面積と, それを形どっている線分との相関を求め, 面積に関与する線分を見い出すべく本研究を行なった. また各部の線分がどのような特徴を含んでいるかを主成分分析を用い検討したので報告した. 資料:資料は前回報告したのと同一の, HellmanのDental ageII A期の臨床的に正常咬合を有すると思われる男児35名, 女児37名の撮...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1985, Vol.23 (3), p.773-773
Hauptverfasser: 赤羽康彦, 栗原洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:演者らは, 第22回日本小児歯科学会において, 顎顔面各部の成長状態を明瞭かつ総合的に表わす一手法として, 側貌頭部X線規格写真を脳頭蓋, 上顎骨複合体そして下顎骨の3部に区分し, それぞれの面積を求める方法について報告を行なった. 今回演者らは, 区分した各部の面積と, それを形どっている線分との相関を求め, 面積に関与する線分を見い出すべく本研究を行なった. また各部の線分がどのような特徴を含んでいるかを主成分分析を用い検討したので報告した. 資料:資料は前回報告したのと同一の, HellmanのDental ageII A期の臨床的に正常咬合を有すると思われる男児35名, 女児37名の撮影距離200cmの側貌頭部X線規格写真を使用した. 方法:計測線は区分した各部を形どっている線分20項目と, 脳頭蓋の面積に対応させるためマルチンの正中矢状前頭弦長, 正中矢状頭頂弦長, 正中矢状後頭弦長およびパジオン・ブレグマ高の4項目, 計24項目とし, 計測はデジタイザーを用い, 3回計測した後その平均値を計測値とした. まとめ:顎顔面各部の成長状態を表わすために区分した各部の面積とそれを形どっている線分との相関を求めることにより, 各部の面積を代表する線分を見い出すことができた. また各部の線分が持っている特徴を要約化するため, 累積寄与率60%の条件において主成分分析を行なった結果, 脳頭蓋と下顎骨で2主成分, 上顎骨複合体で3主成分の抽出をすることができた.
ISSN:0583-1199