126 成長期顎骨の骨粗鬆症に関する実験的研究

演者らは, 実験モデルとして生後3週齢ラットを用い, 脱Ca食投与による影響を検討した. なお, 実験群の投与状態は次の通りである. 1)正常対照群(正常飼料と水道水を3, 4, 5週間与え飼育). 2)脱Ca食第1群(脱Ca飼料と蒸留水を3週間与え飼育). 3)脱Ca食第2群(脱Ca飼料と蒸留水を4週間与え飼育). 4)脱Ca食第3群(脱Ca飼料と蒸留水を5週間与え飼育). 飼育期間の後, 放血致死させた. 直ちに顎骨を採取し10%中性ホルマリン液にて固定した. 固定後の顎骨に対して, Softex type CsMを用いて25kVP, 5mA, 50秒無点・皮膚間距離40cmの条件下でX線...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1984, Vol.22 (3), p.777-778
Hauptverfasser: 石井貴三男, 吉田穣, 木村光孝, 楊栄展
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:演者らは, 実験モデルとして生後3週齢ラットを用い, 脱Ca食投与による影響を検討した. なお, 実験群の投与状態は次の通りである. 1)正常対照群(正常飼料と水道水を3, 4, 5週間与え飼育). 2)脱Ca食第1群(脱Ca飼料と蒸留水を3週間与え飼育). 3)脱Ca食第2群(脱Ca飼料と蒸留水を4週間与え飼育). 4)脱Ca食第3群(脱Ca飼料と蒸留水を5週間与え飼育). 飼育期間の後, 放血致死させた. 直ちに顎骨を採取し10%中性ホルマリン液にて固定した. 固定後の顎骨に対して, Softex type CsMを用いて25kVP, 5mA, 50秒無点・皮膚間距離40cmの条件下でX線撮影を行って詳細に観察するとともに, さくらmicrophotometer PDS-15を用いて, X像を客観的にみる目的でScanning Patternを抽出した. 光速スリットはフィルム上で, 10×500μで行い, 下顎枝を横断する様に, 走査した. 結果 1)体重は実験開始暗30~40gが終了時は正常対照群を100%とすると, 脱Ca食3群とも明らかな差をもって減少している. 2)X線学的所見では, 正常対照群濃度に比べ, 脱Ca食3群とも明らかな差を生じている. とくに脱Ca食第1群は, 明らかに顎骨が薄くなっている. 3)microphotogramでは正常対照群は骨梁の状態が高濃度曲線として凹凸の少ないPatternに抽出されている. これに比べて脱Ca平群は骨梁の濃度曲線は低くなり, 骨梁Patternも乱れている.
ISSN:0583-1199