117 左下顎骨に発生した肉腫の1例
今回われわれは, 5歳2ヵ月男児の左下顎骨に発生した肉腫に対して, 放射線療法, 化学療法を行い, 10年経過した現在も予後良好な症例を経験したので, 10年後の所見も加え報告した. 症例 患児:○田○之, 5歳2ヵ月, 男児. 初診:昭和47年9月6日. 主訴:左側頬部の有痛性腫脹 家族歴, 既往歴:特記すべき事項なし. 現病歴:昭和47年7月頃より左側頬部の有痛性腫脹および│6の動揺を覚え次第に増大するため, 8月15日某病院歯科を受診, X線検査の結果│6根尖部の嚢胞様の透過像を指摘され, 8月23日│6抜歯, 根尖部掻爬を受け, 摘出物の病理組織検査で肉腫が疑われたため当科紹介され受診...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1983, Vol.21 (3), p.595-595 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 今回われわれは, 5歳2ヵ月男児の左下顎骨に発生した肉腫に対して, 放射線療法, 化学療法を行い, 10年経過した現在も予後良好な症例を経験したので, 10年後の所見も加え報告した. 症例 患児:○田○之, 5歳2ヵ月, 男児. 初診:昭和47年9月6日. 主訴:左側頬部の有痛性腫脹 家族歴, 既往歴:特記すべき事項なし. 現病歴:昭和47年7月頃より左側頬部の有痛性腫脹および│6の動揺を覚え次第に増大するため, 8月15日某病院歯科を受診, X線検査の結果│6根尖部の嚢胞様の透過像を指摘され, 8月23日│6抜歯, 根尖部掻爬を受け, 摘出物の病理組織検査で肉腫が疑われたため当科紹介され受診した. 初診時, 左側頬部にび漫性の有痛性腫脹および│IV V 6部にび漫性の腫脹を認め, 軽度の自発痛および著明な圧痛が認められ, 3週間前抜歯された│6抜歯創の治癒状態は不良であった. さらにX線所見では左側下顎小臼歯部から左側下顎枝にかけて皮質骨の消失, および骨膜が層状に肥厚しいわゆるonion peelがみられた. |
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ISSN: | 0583-1199 |