110 処置内容から見た乳歯齲蝕の侵襲型について

さまざまな口腔内状態で, またいろいろな齲蝕罹患の状態で, 小児患者は小児歯科外来を訪れる. これら小児患者の齲蝕罹患の状態は, 従来より数多くの報告があるが, その多くは齲蝕歯数や齲蝕歯種についてのものであり, 小児患者がどのような処置を必要とする齲蝕罹患状態で小児歯科外来を訪れているかを調べたものは少ない. 対象は, 昭和54年9月より昭和56年8月までに新潟大学歯学部付属病院小児歯科外来を訪れた小児患者のうち, 一口腔単位の治療を終了した歯年齢IIAとIICからIIIAまでを合わせた878人であった. 上顎前歯部は歯年齢IIAに限定し, 下顎前歯部を除いた歯を, (1)齲蝕処置をしなかっ...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1982, Vol.20 (2), p.357-357
Hauptverfasser: 小林秀樹, 田村章子, 河野美砂子, 山口政彦, 野田忠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:さまざまな口腔内状態で, またいろいろな齲蝕罹患の状態で, 小児患者は小児歯科外来を訪れる. これら小児患者の齲蝕罹患の状態は, 従来より数多くの報告があるが, その多くは齲蝕歯数や齲蝕歯種についてのものであり, 小児患者がどのような処置を必要とする齲蝕罹患状態で小児歯科外来を訪れているかを調べたものは少ない. 対象は, 昭和54年9月より昭和56年8月までに新潟大学歯学部付属病院小児歯科外来を訪れた小児患者のうち, 一口腔単位の治療を終了した歯年齢IIAとIICからIIIAまでを合わせた878人であった. 上顎前歯部は歯年齢IIAに限定し, 下顎前歯部を除いた歯を, (1)齲蝕処置をしなかったもの, (2)修復処置のみを行ったもの, (3)歯髄処置を行ったもの, (4)抜歯を行ったものに分けて調査, 検討した. その結果は次のようである. 1)2歳児で来院する小児では, 切歯部に高度な齲蝕をもって来院するものが多く, 6歳児では逆に切歯部で処置を必要とする歯をもったものは少ない.
ISSN:0583-1199