97 オルソパントモグラフィーによる下顎側方永久歯群の歯胚形成に関する研究

歯科臨床においては, 一口腔単位での治療が進められ, 普及著しいオルソパントモグラフィー撮影フィルムは, 診断上欠かすことが出来ないものとなっている. それらのフィルムから小児の成長発育を容易かつ正確に判断することが可能ならば, より一層診断利用価値が高まるものと思われる. 歯牙年齢には, 歯胚形成状況と萌出状況から判断するものがあり, Fanning, 大森, 安藤らは, 先行乳歯の早期喪失による後続永久歯萌出にかなりの変動があると述べている. また, 歯胚形成においても, 佐藤, 金田一, 三戸らは, 個体差が大きいと述べている. 高橋, 加藤は, 歴齢と生理的年齢との関係で, 歴齢と歯牙...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1982, Vol.20 (2), p.351-351
Hauptverfasser: 金子実, 山口博子, 田尻聡, 斉藤高弘, 森川重嗣, 鎌田寄仁, 奥家信一郎, 池田正一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯科臨床においては, 一口腔単位での治療が進められ, 普及著しいオルソパントモグラフィー撮影フィルムは, 診断上欠かすことが出来ないものとなっている. それらのフィルムから小児の成長発育を容易かつ正確に判断することが可能ならば, より一層診断利用価値が高まるものと思われる. 歯牙年齢には, 歯胚形成状況と萌出状況から判断するものがあり, Fanning, 大森, 安藤らは, 先行乳歯の早期喪失による後続永久歯萌出にかなりの変動があると述べている. また, 歯胚形成においても, 佐藤, 金田一, 三戸らは, 個体差が大きいと述べている. 高橋, 加藤は, 歴齢と生理的年齢との関係で, 歴齢と歯牙年齢は最も相関性が高いと述べているが, 我々に最も密接な歯牙発育は, 小児の成長発育の指標としてより一層重要な役割を果すものと思い, オルソパントモグラフィーによる歯胚形成状況を観察し次の結果を得た. 1)先人達同様, 男女, 左右 先行乳歯の疾病の有無による有意の差は認められなかったが, 女児の方がやや早い傾向にあった.
ISSN:0583-1199