67 当院における「Sugar Control」の実際

当院には, 小児の齲蝕予防活動を機能的に遂行する為, カウンセリング・デンタル・ケアー・システム(C・D・Cシステム)が組織化されています. これは, 歯科医師・歯科衛生士・栄養士の三者がお互いの知識を持ち寄り, 予防方針を検討・計画し, それに基づいて系統だてた予防活動を行なっています. C・D・C活動には, 専門的な栄養指導やシュガー指導・ブラッシング指導等があります. シュガー指導(ここでのシュガーは間食に摂られる含糖食品の事を指しています.)は, 東京歯科大学・松久保先生らの示される, 「市販菓子の齲蝕誘発能による分類」を基盤に, 菓子の選び方・摂り方・食後の注意等について指導を行ない, 好ましい間食習慣の形成並びに, 口腔内の健康的な環境形成を目ざしています. また, これらの指導をより効果的に行う為, 市販菓子の齲蝕誘発能による分類を基礎に「あなたのお子さんの分析表」とした, 指導媒体表を考案し活用しています.