32 辺縁性歯周炎を伴ったCornelia de Lange症候群の1症例

Cornelia de Lange症候群は臨床的には, 眉毛癒合などの多毛症があり, 低い鼻根部, 上向きの鼻孔, 小顎症, 耳介の下位付着などの特徴的な顔貌と, 身体発育および知能発達遅延, 四肢奇形などを有する. 腔内には口蓋裂, 高口蓋, 歯の萌出遅延などの所見がみられる. この報告例では, 高度の辺縁性歯周炎を伴っており, その全身的および歯科的所見とともに臨床的経過および処置について報告した. 症例:6歳6ヵ月の男児 主訴:咬合異常 家族歴:父母ともに健在で, 家族は正常. 既往歴:正常な周産期を経て, 在胎40週, 生下時体重1950gで出産. いわゆるSmall for Date...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1982, Vol.20 (2), p.322-323
Hauptverfasser: 小沢光浩, 渡辺郁也, 青森継充, 関口基, 及川清
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Cornelia de Lange症候群は臨床的には, 眉毛癒合などの多毛症があり, 低い鼻根部, 上向きの鼻孔, 小顎症, 耳介の下位付着などの特徴的な顔貌と, 身体発育および知能発達遅延, 四肢奇形などを有する. 腔内には口蓋裂, 高口蓋, 歯の萌出遅延などの所見がみられる. この報告例では, 高度の辺縁性歯周炎を伴っており, その全身的および歯科的所見とともに臨床的経過および処置について報告した. 症例:6歳6ヵ月の男児 主訴:咬合異常 家族歴:父母ともに健在で, 家族は正常. 既往歴:正常な周産期を経て, 在胎40週, 生下時体重1950gで出産. いわゆるSmall for Date児であった. 現症:身長101cm, 体重14.4kgで, 遅延した身体・知能の成長発達を示し, 自力歩行は不能であった. 先細りの体形であり, 指趾間に水掻きを認めた. 顔貌は極めて特微的であり, とくに, 狭い前頭部と眉毛癒合などが明らかであった.
ISSN:0583-1199