30 後継永久歯を伴う下顎乳歯過剰歯の1例

歯数の過剰における報告は, 数多くなされている. しかし後継歯を伴った乳歯列過剰歯に関する報告は極めて少ない. 今回我々は, 本学小児歯科外来を訪ずれた3歳8ヵ月の女児に後継歯を伴った, 下顎左側乳中切歯部の過剰歯と, 下顎右側乳中切歯部の双生歯を認めたので, 報告する. 患者は昭和53年2月19日生まれの女児で, 3歳8ヵ月時に, 齲蝕の治療で来院した. 家族歴としては, 両親共に健康で, 歯数の異常は認められず, 同胞の弟1歳8ヵ月は, 上顎乳前歯正中部に埋伏過剰歯を一歯認めた. 既往歴は, 胎生3週頃流産の徴候があり, 入院し, その後回復, 出産は満期にて吸引分娩で, 生下時体重は,...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1982, Vol.20 (2), p.322-322
Hauptverfasser: 平岡弘士, 西尾明子, 香西克之, 大西雄三, 長坂信夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:歯数の過剰における報告は, 数多くなされている. しかし後継歯を伴った乳歯列過剰歯に関する報告は極めて少ない. 今回我々は, 本学小児歯科外来を訪ずれた3歳8ヵ月の女児に後継歯を伴った, 下顎左側乳中切歯部の過剰歯と, 下顎右側乳中切歯部の双生歯を認めたので, 報告する. 患者は昭和53年2月19日生まれの女児で, 3歳8ヵ月時に, 齲蝕の治療で来院した. 家族歴としては, 両親共に健康で, 歯数の異常は認められず, 同胞の弟1歳8ヵ月は, 上顎乳前歯正中部に埋伏過剰歯を一歯認めた. 既往歴は, 胎生3週頃流産の徴候があり, 入院し, その後回復, 出産は満期にて吸引分娩で, 生下時体重は, 3150g, 身長は, 50cmである. 問診によれば, 生後5ヵ月頃下顎乳前歯部より萌出している. そのほか特記すべき事項はない. 初診時体重は, 16.1Kg, 身長は104cm, 体格・栄養状態共に良好である.
ISSN:0583-1199