仙台市北地区内保育園児のう蝕罹患-6年間の推移について

「緒言」著者らは, 昭和47年以来, 仙台市北地区内の保育園児を対象として, 乳幼児のう蝕罹患について調査を行い, 既に, 昭和47年度の保育園児のう蝕罹患が, 厚生省歯科疾患実態調査結果に比べ, 罹患者率に於ても, う歯数, 処置歯数に於ても高い価を示したことを報告した1). 一方, 厚生省歯科疾患実態調査の各年度の結果2~4)を比較してみると, 乳歯のう蝕罹患は, 低年齢幼児(1~3歳)では, 44年をピークにほぼ横ばい状態, 乃至は減少のきざしを呈しているのに対し, 高年齢幼児(4~6歳)では僅かではあるが, 未だ増加を示し, しかも, 高年齢児ほどその増加の傾向が強いことが知れる. 著...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1979/08/25, Vol.17(2), pp.190-204
Hauptverfasser: 青山, 庸子, 小林, 雅子, 真柳, 秀昭, 神山, 紀久男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」著者らは, 昭和47年以来, 仙台市北地区内の保育園児を対象として, 乳幼児のう蝕罹患について調査を行い, 既に, 昭和47年度の保育園児のう蝕罹患が, 厚生省歯科疾患実態調査結果に比べ, 罹患者率に於ても, う歯数, 処置歯数に於ても高い価を示したことを報告した1). 一方, 厚生省歯科疾患実態調査の各年度の結果2~4)を比較してみると, 乳歯のう蝕罹患は, 低年齢幼児(1~3歳)では, 44年をピークにほぼ横ばい状態, 乃至は減少のきざしを呈しているのに対し, 高年齢幼児(4~6歳)では僅かではあるが, 未だ増加を示し, しかも, 高年齢児ほどその増加の傾向が強いことが知れる. 著者らは, 仙台市北地区保育園児を対象としてこれまで行ってきた47年から52年にわたる6年間の歯科検診資料について分析し, 保育園児に見られる6年間のう蝕罹患の動態について検討を加えた. 「対象及び診査法」対象は仙台市北福祉事務所管内の保育園に通園している園児で, 男女・年齢・年度別被検者数は表1に示した如くである.
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.17.2_190