小児期の歯の異常についての臨床的観察(1)短数歯について
「緒言」小児期における歯の異常には, 歯数や形態の異常が少なくなく, これらは将来の永久歯列への移行に際して, 不正歯列の一つの大きな要因となる場合が多い. 小児歯科臨床において, 乳歯の欠如または永久歯の欠如, そして乳歯ならびに永久歯の欠如を認め, 乳歯とその代生歯との歯数の一致を認めないことがしばしば認められる. 歯牙欠如の報告は, これまでにも統計学的研究1~6)または症例報告7~12)として数多くみるが, 先行乳歯とその後継永久歯の欠如の関連について述べている研究報告は数少ない. そこで私たちは, 数歯以内の先天性欠如歯, すなわち短数歯を有する小児について短数歯の発現部位, 発現頻...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1977/12/25, Vol.15(3), pp.364-370 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」小児期における歯の異常には, 歯数や形態の異常が少なくなく, これらは将来の永久歯列への移行に際して, 不正歯列の一つの大きな要因となる場合が多い. 小児歯科臨床において, 乳歯の欠如または永久歯の欠如, そして乳歯ならびに永久歯の欠如を認め, 乳歯とその代生歯との歯数の一致を認めないことがしばしば認められる. 歯牙欠如の報告は, これまでにも統計学的研究1~6)または症例報告7~12)として数多くみるが, 先行乳歯とその後継永久歯の欠如の関連について述べている研究報告は数少ない. そこで私たちは, 数歯以内の先天性欠如歯, すなわち短数歯を有する小児について短数歯の発現部位, 発現頻度, ならびに乳歯短数歯とその後継永久歯の短数歯の関連について調査した. 「研究材料と方法」研究材料には, 大阪歯科大学付属病院小児歯科外来を訪れた小児患者のなかで, 考究用模型, パノラマX線写真, デンタルX線写真ならびに既往歴から, 乳歯とその後継永久歯の存否の有無を確認することができた993名を対象とし, このなかから乳, 永久歯を問わず, 短数歯を保有する者127名を抽出した. |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.15.3_364 |