Mandibulofacial Dysostosisの2症例の歯科的所見
「緒言」1889年Berry1)が両側の下眼瞼裂および眼裂斜位の症例を報告し, その後1900年, Treacher Collins2)がその症状に加えて, 頬骨, 下顎骨の発育不全を伴なった症例をTreacher Collins症候群と呼んだ. その後, 1944年, Franceschetti & Zwahlen3)は, 頬骨突起の異常, 下顎骨の発育不全, 外耳の異常, 逆モンゴロイド型眼裂, 歯列不正, 口蓋の異常を伴なう疾患をmandibulofacial dysostosisと命名した. この疾患の病因は, 胎生期における第一および第二鰓弓の発育異常によると考えられており,...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1977/04/25, Vol.15(1), pp.102-108 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「緒言」1889年Berry1)が両側の下眼瞼裂および眼裂斜位の症例を報告し, その後1900年, Treacher Collins2)がその症状に加えて, 頬骨, 下顎骨の発育不全を伴なった症例をTreacher Collins症候群と呼んだ. その後, 1944年, Franceschetti & Zwahlen3)は, 頬骨突起の異常, 下顎骨の発育不全, 外耳の異常, 逆モンゴロイド型眼裂, 歯列不正, 口蓋の異常を伴なう疾患をmandibulofacial dysostosisと命名した. この疾患の病因は, 胎生期における第一および第二鰓弓の発育異常によると考えられており, 第一第二鰓弓症候群とも呼ばれている. mandibulofacial dysostosisは, その異常の発現部位が口腔顔面領域に多く現われるので4~7), 歯科的に注目すべき疾患の一つである(表1). とくに, この疾患をもつ患児の顎顔面発育状態と, それに伴なって生ずると思われる歯列弓の形態, 咬合の推移などを観察することは, 意義あることと考える. |
---|---|
ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.15.1_102 |