17 歯髄切断乳歯の臨床的観察 第一報 過去4年半の臨床統計的観察
過去4年半の間に行った乳歯切断処置の, 臨床統計的観察結果について報告した. 患者総数152名で, 上下顎臼歯218本を, 最高57ケ月観察した. このうち, 断髄処置の失敗により抜去された歯の保有者は21名, 処置失敗により抜去された歯は25本, 永久歯との交換がスムーズに行われた歯6本, Ectopic-Eruptionのため抜去を余儀なくされた歯が1例あった. 防湿法は, ラバーダム防湿法が123例(56%), 歯冠修復法としては, 乳歯冠が198例(90. 8%)を占めた. 歯髄切断法は, 失活法:126例(57. 8%), FC法:70例(32. 7%)水酸化カルシウム法:22例(1...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1976, Vol.14 (2), p.255-255 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 過去4年半の間に行った乳歯切断処置の, 臨床統計的観察結果について報告した. 患者総数152名で, 上下顎臼歯218本を, 最高57ケ月観察した. このうち, 断髄処置の失敗により抜去された歯の保有者は21名, 処置失敗により抜去された歯は25本, 永久歯との交換がスムーズに行われた歯6本, Ectopic-Eruptionのため抜去を余儀なくされた歯が1例あった. 防湿法は, ラバーダム防湿法が123例(56%), 歯冠修復法としては, 乳歯冠が198例(90. 8%)を占めた. 歯髄切断法は, 失活法:126例(57. 8%), FC法:70例(32. 7%)水酸化カルシウム法:22例(10. 7%)だった. 部位別には, E|が54例, |Eが50例と多く, 部位と切断法との関係では, |Eの失活法が38例, E|の失活法33例が特に多かった. 抜去歯の切断法別では, 水酸化カルシウム法1例, FC法6例, 失活法18例で, 部位別では, E|:6例, |E:5例と多かった. 断髄年齢は, 4歳時に断髄の行われた症例が82例と最も多く, そして又, 6歳前に断髄された歯は208本だった. 抜去された歯牙では, 4歳時断髄歯9本, 3歳時断髄歯8本と多かった. 経過観察期間別に症例数をみると, 経過観察半年以内が52例と最高で, ついで2年~2年半の37例だった. 抜去歯に関しては, 観察期間31~36ケ月が6例と多く, 49ケ月から54ケ月が4例だった. 最終審査時年齢と症例数では, 7歳時56例, 6歳時46例, 5歳時43例と特に多く, 抜去歯の抜去時年齢では, 6歳時6例, 7歳時11例で, 6, 7歳時で68%, 又抜去時年齢6歳以後の症例が21例(84%)を占めた. 断髄時年齢と経過観察期間, 観察月数と処置法の内訳を抜去歯に関してのみ整理すると, 4歳時に断髄し, 35~36ケ月(2年半~3年)経過した症例が5例, 3歳の時断髄し, 49~54ケ月(4年~4年半)経過した症例が3例だった. 断髄法学には, 失活法を施し, 2年~3年間の観察で抜去された歯が8本と多かった. |
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ISSN: | 0583-1199 |