根尖病巣をもつ乳臼歯の再植による処置
「まえがき」歯の再植および移植は古くから口腔外科の分野において行なわれ数多くの研究報告があるが, まだ一般的な治療法として普及しているとはいえない. 臨床的にはHolland 1), Thoma 2), Jonk 3), Talim 4), Simpson 5)らの報告があり, また我が国でも山根6)7), 中村8), 常葉9)10)らが報告している. これらの報告の殆んどは健全な歯が何らかの外力によって完全脱臼または歯槽から脱落したような場合に, もとの歯槽窩内に再び植えなおす再植法が主として用いられたり, また外科的矯正法の一手段として不正位に. ある歯を正常歯列内に再遷する方法として行な...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 1973/06/25, Vol.11(1), pp.16-24 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「まえがき」歯の再植および移植は古くから口腔外科の分野において行なわれ数多くの研究報告があるが, まだ一般的な治療法として普及しているとはいえない. 臨床的にはHolland 1), Thoma 2), Jonk 3), Talim 4), Simpson 5)らの報告があり, また我が国でも山根6)7), 中村8), 常葉9)10)らが報告している. これらの報告の殆んどは健全な歯が何らかの外力によって完全脱臼または歯槽から脱落したような場合に, もとの歯槽窩内に再び植えなおす再植法が主として用いられたり, また外科的矯正法の一手段として不正位に. ある歯を正常歯列内に再遷する方法として行なわれたものである. これらの報告された症例の大部分は永久歯の前歯部についてで, 臼歯部では外傷などによって脱臼, 脱落する頻度がきわめて少ないことにもよるが咀嚼圧あるいは咬合力が前歯部に比べ大きいために再植歯の固定が困難であることなどの理由からあまり行なわれていないのは, 再植手術の適応症として難があるようでもある, 園山11)12), Ebwarbs 13)は根尖病巣のある永久歯の病巣を撤抵的に除去し, 再植することを試みているが好結果が得られたと報告している. また石川ら14)は歯周炎罹患歯の再植を行なったものについての報告をしている. |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd1963.11.1_16 |