第2乳臼歯早期喪失に対してDistal Shoeを持つ保隙装置(Crown-Distal Shoe)を適用した5症例

「まえがき」 第1大臼歯の萌出前に, すでに第2乳臼歯が保存不可能な状態になつてしまつている症例に遭遇することは, 決して少なくないのであるが, このような場合においても, 従来わが国では, 第2乳臼歯を抜去したあとに咀嚼機能の回復と保隙を兼ねた義歯型保隙装置が応用されてきた. しかしながら, このような症例では, 義歯型の保隙装置を用いることによつて, 所期の目的を達成することは困難である場合が多く, しかも, 特に片側性の第2乳臼歯の喪失の揚合では, 装置の形態・機能ともに義歯型保隙装置は不適当である. このような症例に対しては, Finn S. B. 1), Davis G. N. &a...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 1965/12/01, Vol.3(1), pp.41-46
Hauptverfasser: 荻野, 昭夫, 大森, 郁朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「まえがき」 第1大臼歯の萌出前に, すでに第2乳臼歯が保存不可能な状態になつてしまつている症例に遭遇することは, 決して少なくないのであるが, このような場合においても, 従来わが国では, 第2乳臼歯を抜去したあとに咀嚼機能の回復と保隙を兼ねた義歯型保隙装置が応用されてきた. しかしながら, このような症例では, 義歯型の保隙装置を用いることによつて, 所期の目的を達成することは困難である場合が多く, しかも, 特に片側性の第2乳臼歯の喪失の揚合では, 装置の形態・機能ともに義歯型保隙装置は不適当である. このような症例に対しては, Finn S. B. 1), Davis G. N. & King R. M. 2), Cohen M. M. 3), Brauer J. C. et al. 4)らの著書にすでに記載されているように, Distal Shoe(Intra-alveolar Barとも呼ばれる)を持つ半固定型保隙装置を用いることが適当である.
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd1963.3.1_41